『プリキュアオールスターズDX2 希望の光☆レインボージュエルを守れ!』のネタバレ感想


今回のテーマは、ハトプリ組がメインで『繋』(つなぐ)かな?
演出は大塚・松本ペアで「死角なし」
前作で不足していた他シリーズのキャラクター同士のワイワイした交流も、今回はそれなりに
本編に盛り込まれていました。
オープニングは、各シリーズのキュアが主題歌に合わせてバシッと決めてくれるのが気持ちよ
かったし、エンディングのダンスメドレーも豪華絢爛で素晴らしい。
特に白黒組、無印オープニングでのあのシーンを再現するかのごときアレが、ねっ。

ただ、MHシリーズ=MyBestな私(わたくし)といたしましては、
ある場面で、ちょっとガックリ ―― 。……心中をご察しください。
スパークルブレス装備のキュアブラック vs 完全体キントレ、拳同士のガチンコ。
我らが肉弾娘……つか、それに特化して、ほかに取り得のないキュア黒様が一方的に吹っ
飛ばされるなんて。キュア黒様の存在意義、全否定かよ。
せ…せめて相討ち扱いにしてくだしゃれ……。激突の反動で二人とも吹っ飛ぶとかね。
毎夜の如く、ほのか嬢のスパークルな指使いによって撃沈されているなぎさは、一日中腰の奥
に"痺れ"が残っておりまするゆえ実力が出せぬとでも申すか、大塚監督よ。

今回の敵は、深海の闇・ボトム。
イメージの掴みにくい敵でしたが、つまりは、肉体を持たないエネルギーみたいなもんだろう
か?
プリキュアに敗れ去った闇の勢力の人格・能力へ、自身のエネルギーを注入し、風船みたいに
膨らませて下僕化してたんかね。
ノーザさんの狂態はドストライク。フレプリ本編でも、これくらい見せてほしかった。

そして ――― 皆が愛した。だから、その想いを製作サイドが酌(く)んでくれた。
…オレには、そうとしか思えなかった。
霧生満薫 ―― 前作におけるモブキャラ扱いから、準レギュラー格へ昇格!
オメデトウ!
薫おねーさんは、みのりちゃんとセットで動くぜしゃべるぜ!
「大丈夫よ、みのりちゃん。こわくなったらミラクルライトをつけて。きっと守ってくれるわ」
「薫おねーさんが守ってくれるから、みのり、こわくなんてないもん!」
「みのりちゃん……」(一生離さない……)
残念ながら、参戦はしませんでしたが。
その理由を脳内補完すると、ボトムの魔手が退避した人々へと及んだ場合に備えて待機して
いた……という感じですかね。


映画本編。
<ステージ1>
シプレとコフレが軍を脱走。ふざけるな、最前線に連れ戻してやる!
つぼみとえりかが、フェアリーパークにやってきました。
さっそくコフレ発見。その頭にアイアンクローを決めるえりか。
恐怖の悲鳴を上げるブンビーさん、その後ろにウエスターとサウラー。代野さんもいたか?

一生懸命がんばってる、ライト配給係のポルンとルルンがかわいかったです。
風船配達のメポミポを見て「ほしいポポ!」と大量のライトを放置したまま追いかけて行ってしま
いますが。あーくそ、かわいいな、こいつら!

花咲つぼみ、桃園ラブと出会う。なんてゆーか、同い年なのに、お姉さん的な雰囲気を醸して
るラブは、やっぱ前シリーズの先輩の貫禄ッスね。
つぼみとえりかの目の前で、ラブを言葉でいじり回す美希。さらに、せつなの援護射撃がラブ
の胸ににザクザク突き刺さります。ブッキーが入れたフォローを、とっさに美希が皮肉っぽく混
ぜっ返してラブをオーバーヒートに追い込む。
なんスか、この公開処刑。
おそろしや、おそろしや、ドSな嫁に愛されるということは大変です。


<ステージ2>
再生ノーザ率いるボトム軍団来襲。
ハト組は、キュアブロッサム、キュアマリンに変身するも、数多くの修羅場をくぐりぬいてきたフ
レッシュ組の風格に呑まれて、ほぼ傍観状態。
非常識な腕力で抉り抜いた硬い地面を持ち上げ、ぶん投げて橋を破壊するキントレスキー。フ
ェアリーパークを孤立させます。
プリキュア全シリーズで一番の男前を誇るキュアピーチを先陣に、敵戦力と真っ向からのぶ
つかり合い。ハイスピードバトルを展開します。
他のプリキュアも集合した所で、ボトム軍団はいったん撤退。
プリキュアたちも変身を解いて、キャンプモードに移行します。

敵の強さに不安を覚えるつぼみ。
そんな彼女の腕に、優しく自分の腕を絡めながら寄り添うえりか。夫婦です。
共感を覚えあうブラック家族と、自分の嫁に呆れるホワイト家族。かしましく盛り上がります。


<ステージ3>
再生幹部たちからレインボージュエルの所在報告を受けたボトム本体が、直接乗り込んできま
した。レインボージュエル、ゲットだよ!
ついでにフィールドが破壊されて、ハト組は大地の亀裂に落下し、皆とはぐれてしまいます。
行き着いたMAPは、なぜか森。
枯葉「カレッチと呼んでくれ」
シプコフ行方不明で変身できないつぼみとえりかの危機に、フレッシュ組が空から降ってき
た!
再び炸裂っ、ハイスピードバトル!
アラ姐「いつまで寝てるっ、カレーパン!」

次のMAPは宇宙。
シタターレ&ルンバ、水と炎のコンビに立ち向かうは5組。
フェアリーパークに復帰した所で、ハデーニャ参戦。ミルキィローズがお相手するわ!
ハデーニャのパワフルなパンチ攻撃。
最小限の動きでかわす…ってシチュエーションなら知ってるけれど、身体の面積を最小限にし
てかわすという発想はすごく斬新……つか人間には真似できねえ。
『ポンッ』とミルクに戻った状態で繰り出した耳パンチで、重量級のハデーニャと吹っ飛ばすの
もさすが。
なにげにダブルエメラルドソーサーだったキュアミントも見逃せません。

お化け屋敷では、ミラクルライトを回収に来た妖精たちが、
ウラガノスに発見されます。ピンチです。
しかし、心強きはプリプー様。さすがはサイコミュ搭載の赤ん坊です。
ファンネルのように大量のミラクルライトを浮かべ、フルファイア!!
ウラガノスを一瞬で消滅させました。

いよいよゴール直前、という所で、
ノーザ、キントレ、ムカデ、その他一名という最高戦力が立ちふさがります。
だが立ち止まるわけにはいかない。
フレッシュ組、5組から託された『希望』をここで途切れさせるワケにはイカンのです。
そんなハト組を支援しに登場したのがMH組、SS組。
劇場スクリーンいっぱいに大きく決めるルミナス・ハーティエル・アンクション!
マーブルスクリューという強力な牽制砲火!
そして、もはや換装自由自在、汎用性最強と化したSS組の二人が、ブルーム→ブライト、イー
グレット→ウィンディへとフォームチェンジ。
ブロッサムとマリンを強引に空輸、「とりゃあ!」「そぉいっ!」と目標地点へぶん投げます。

しかし、一歩遅く、ついにレインボージュエルがボトムに取り込まれてしまいます。

<ステージ4>
希望が絶望へと変わった瞬間。
しかし、ブロッサムの心の花は枯れません!
絶望なんてしてたら、女がすたるってモンですよ。自分たちを信じてここまで送り届けてくれた
先輩たちにも顔向けできません。
「あたしたちも、ひとつになれるよ」
戦士のものとは思えない彼女の細腕へ、静かに自分の腕を絡めていくマリン。夫婦です。
レインボージュエルが失われても、
ハト組の彼女たちが、サイズの小さな胸に秘めた希望を……先輩キュアたちから託された想
いを繋ぎ続けます。勝負はこれからだ!
ブロッサム、マリンの特攻ダッシュ!

ボトムの体はぼんやりした影みたいな感じで、背景も暗い。……ので、正直、何をやってるの
かが分かりづらかったです。プリキュアの派手派手しい動き見て、「あ、攻撃を避けたんだな。
今のジャンプは」などと思った次第。

フローラルパワー・フォルテッシモを決めにいくも、心臓抜き取りに失敗。
それでも、命が続く限り、プリキュアたる彼女たちはあきらめません。
ぺったんこの胸に預かったプリキュア全員分の希望が、今度はミラクルライトへと繋がります。

ミラクルライトに灯(とも)った希望の光が、奇跡を起こす。

パワーの尽きかけていたプリキュアが復活、光り輝くスーパープリキュアへ。
CGのプリキュアですよ! 全員の背中にハトの羽が生えましたっ、クルックー!
17人の伝説乙女による空中機動戦。
ボトムの胴体が裂け、巨大な口が出現。そこから撃ち放たれるのは、全てを破壊するエネルギ
ーの奔流。しかし、プリキュアたちは華麗な飛翔で回避。

「溢れる希望に勇気を乗せて!!」
「光り輝く未来に届け!!」

「プリキュア・レインボージュエル・ソリューション!!」

ラストは真正面からの激突。
破壊エネルギーの奔流を押し返し、ついにボトム本体を撃破。
レインボーソリューションの光が大輪の花火となって、プリキュアの勝利を演出します。

平和を取り戻したフェアリーパーク。
親交を温めあう少女たち。プリキュア魂、満開です。

ちっこくなってしまったレインボージュエル。
次に開くのは、千年後だそうです。
もしかしたら、またボトムのような強力な敵が襲ってくるかもしれないけれど、
きっとその時代のプリキュアさんたちが何とかしてくれるでしょう。

★千年後…★
(キュアノブレス)
「すごい、ミラクルライトの力で、全員スーパープリキュアに……!」
(キュアオブリージュ)
「行くわよ、みんな! 今こそ先輩の先輩の先輩の……(略)……先輩から代々受け継がれて
きた伝統あるこの必殺技でっ!」

(プリキュア全員)
「プリキュア・レインボージュエル・オシリパーーーーンチッッッ!!!」
(ボトムみたいな敵)
「な、なにーーっ! お尻なのに……パンチだとぉぉっっ!? ぐわああぁぁ…」



この日、
つぼみたちが守り抜いた希望は、未来へと繋がってゆく。


エンディング後、
後日、再びプリキュアメンバー全員で遊びに行くことになりましたが、
つぼみは寝坊。
「えりか〜、どうして起こしてくれなかったんですか〜〜っ!」
なんてゆーかもう、
朝はえりかが起こしに来てくれるっつーのが当たり前になってるのか(笑)
文句言う嫁に、心の中で言い返すえりか。
(だってさー、つぼみの寝顔……かわいかったんだもんっ)

オマエら、同棲しちまえ。