『映画スイートプリキュア♪とりもどせ! 心がつなぐ奇跡のメロディ♪』のネタバレ感想


(11月13日追記)
メモ見ながら映画を思い出して書きます…。

物語の大きな軸は、アコ・メフィストの親子の絆と、響・奏の友情の絆でしょうか。
前者の親子の絆に関しては、
娘が苦しんでる姿を眼前にしながら、「これは音楽を封じる結界だから〜」とRPGゲームのイベ
ント攻略みたいに進める点が気になりました。
ぶっちゃけメフィストには、ここでもうちょい余裕をなくした態度を取ってほしかった。
もしくは、娘をひどい目に合わされている怒りを押し殺しながら、今は父として冷静に娘救出に
全力を傾けようとする表現とか。
最愛の宝(アコ)が苦しめられてるというシチュエーションで、メフィストの感情部分の演出が自
分的にはずいぶんと薄いように感じられたかなぁ……。
あと、これが他のアニメ映画だったら
100曲歌い終える頃にはアコが廃人化していた可能性も……。(ぶるぶるぶる…)

響・奏の絆に関しては、
ハウリングの強烈な一撃に倒れたメロディの姿にリズムが泣く → クレッシェンドメロディとして
復活後、お互いの無事に安堵して抱き合いながら泣く、
この演出で充分でした。


……その他、細かい部分だと、
ハウリング戦に参加する時のアコの足トントン「1,2,3,4…、1,2,3,4…」は
戦闘に向けて気持ちをチューニングしてるってコトでよいのかな。
もしくは「1+2+3+4=10発」を一単位として、ハウリングに合計何発蹴りを入れるべき
か計算してたとか? そんなアコちゃんは嫌だな…。

ラスト、ノイズと戦うために人間界へ戻ると言うアコですが、
「もっとみんなと一緒にいたいし…」と、
響たちを気にしながら本音をこぼすシーンが素敵でした。
エンディングで、戻ってきたアコを見て奏太が嬉しそうにしてますが、
別に奏太のために戻ってきたワケではないという……。可哀想だな、奏太。
(追記:ここまで)


映画が始まると、いきなりスクリーンが真っ白。さてなんぞ…と思ったら
ハミィのケツだった。
アナルにミラクルライトーンを挿入してはイケナイヨという、子供たち向けのメッセージが続
きます、いえ、続きません。恒例となったライトの説明ショータイム。

映画本編では、早朝、奏の部屋の窓を外から叩く誰かさん。
奏は、それが響だと思いました。疑いもせず響だと決め付けました。
すでにこういう展開は100回以上もシミュレーション済みだぜ。夜這いというには朝日が昇って
しまっていますが、とにかくベッドの中へさあカモン!

……残念。
メフィストのおっさんでした。

メフィスト逮捕に沸く調辺家。エレンとアコが一緒に家を飛び出してきました。あ、やっぱり一緒
に住んでたんか。音吉さんがこのあと交番を破壊してメフィストを救出します。
警察の手を逃れるために、一時メイジャーランドへ落ち延びるメフィスト一行。
しかし、現在のメイジャーランドは、アフロディテ様によって音楽封印結界を張られています。
やつめ、ついに本性を現したか。
一行は、メイジャーランド国民最後の生き残り、スズという少女と合流。どうやらアコの古き友
達の様子。響の「奏太以外にも友達いたんだ」発言がさらりとひどい…。

アフロディテ様のもとへやってきたメフィスト&アコ。様子見ておかしいと気付こうよ…。
油断したアコが、あっさり捕獲。
アコを助けるため、
メフィスト個人が大好きなAKB四十八(A…あこぎに・K…かせぐ・B…ビッチ)の歌を熱唱。
途端にアコが苦しみ始めます。
「パパ……それ以上同じCD買うのはやめて……っ」

響たちの前には、メイジャー3が現れました。目的はヒーリングチェストの奪取。
確か、リーダーっぽいのがdie輔(die…死ぬ)、
メガネをかけているのが御子柴、
その他一名がハゲという名前だったような気がします。

ネガトーン召喚。特殊攻撃で、溶けた金属を発射。
キュアメロディとキュアリズム、
二人の手首から先を一緒に拘束した状態で固めてしまいます。
これじゃあ離れられない!
「ちきしょう、わたしもハミィと…!」
うらやましく思ったキュアビートは二人を放置してハミィを捜しに行きます。
役に立たねえ猫だぜと舌打ちしたメロディがベルティエを手から、にゅーっ、と生やして拘束を
打ち破ろうとしますが、左右の手の間隔が狭すぎて無理。いたたたた…!!となります。
このシーンを見た限り、ベルティエは手から生やしたり戻したりが自由に出来るみたいです。
ですが、手以外の場所はダメなんでしょうか? たとえば股(以下自粛)
「クロスロッドに……」「戻して戻して」の部分が楽しかったです。


メイジャー3がプリキュアたちに殴り殺されます。


アフロディテ様は、ハウリングを封じたよ!ってドヤ顔で言ってましたが、
ハウリングは自分の身が危なくなったら普通にアフリディテ様の体から離れました。
これ、封じたというよりも、単に体を乗っ取られてただけじゃね?

ハウリング本体は、形を持たぬ煙のような存在。
プリキュア得意の殴る蹴る締め落とす等の物理攻撃は、ロクに効果ありません。
キュアミューズが新技スパークリングシャワーで攻めます。
シュワシュワ弾ける電気の泡。全国初の小学生の泡姫か、アコちゃんは。
でも、これもたいして効いてなさそうで、
こうなりゃ劇場のガキどもの力を借りるぜ! オラ、腕がもげるまでライトを振りやがれ!

追いつめられたハウリングは、物理的な体を装着します。
ヒャッホーこれで殴れるぜ!と狂喜するプリキュアたち。
しかし、このキングコングサイズ……ちょっとデカすぎない?
くそっ、なんだかパワーアップしてんじゃねえか!
ガキども、手ぇ抜いてライト振ってやがったな!
次の劇場版から「死ぬ気でライト振らない子はシベリア送り」の罰則が規定されます。

「リズムを放して……放しなさい!」

本気でブチ切れモードに入ったキュアメロディ。しかし、そんな彼女が吹っ飛ばされて
突っ伏したまま動かなくなるシーンで、
「メロディーーっ!!」ではなく「響ぃぃーーっ!!」と叫ぶキュアリズム=奏。
本当に大切なものが壊れてしまったような、
いつも隣にいるはずの人が急に消えてしまったような、
そんな怖さに、涙が止まらなくなって……

まだ立てるだろ、とクレッシェンドトーンがキュアメロディにテレパシーを送ります。
『行こうぜ、キュアメロディ。まだ誰もたどり着いたことのない、プリキュアを超えた領域へ
オレが連れていってやるよ!』
さあ、爆誕せよ!!
「爪弾くは婚約の調べ! クレッシェンドキュアメロディ!」
まさかの展開です。
何が「まさか」なのかっていうと、子供たちのライトの応援 < 響と奏の相思相愛という構図でラ
ストを締めにかかってきたこと。
お互いの無事に涙する姿が、もうね、お互いのコト好きすぎだろって……。
このままクレッシェンドキュマロディが活躍してハウリングを倒すのかと思いきや、
キュアリズムと手を重ね合わせ、一緒に砲撃します。
愛し合う気持ち=ハーモニーパワー、か。

一応、これでハウリングは死にましたが、
メシ食う時、「いただきます」の代わりに「絶対許さない!」、メシ食い終わったあと「ごちそうさ
ま」の代わりに「絶対あきらめない!」なんて言っちゃう連中だ。
四人で「スイートセッション・アンサンブル」発動。
ハウリングの肉片一つも残す気はありません。完全にハウリングを消し去ります。


ラスト。
スズとアコ、仲直りシーンがあるのかなと思いつつ見てたら、
全力スルーですと!?

エンディングで、白猫と黒猫(両方♀)がくんずほぐれつじゃれあう姿は
製作サイドはハミセイを推奨してますよ、という明確なメッセージだろうか?
アコ×エレとか妄想している大きなお友達は神隠しにあっちゃうかもしれません。