『映画プリキュアオールスターズ みんなで歌う♪奇跡の魔法!』のネタバレ感想


(3月21日・追記)
子供の反応ですが、やっぱ分からんもんやねー(笑)

前の上映回では、スカンクのシーンでみんな笑ってたのに、
別の上映回では特に笑い声が聞こえなかったり。
その分、トラウーマのたんこぶで笑ってたり。

そのまた別の上映回では、子供たちの反応が静かで「ん〜?」と思ってけど、
出口の所で子供が「もう一回観たい」と親父殿に言ったり……など。

今回ミラクルライトが復活したけど、
子供たちが振ってくれてるのを見ると嬉しいもんです。
(簡単ですが、以上)

20作記念作品……というには開幕のパンチが弱かった。
現場的に色々と事情があるのかもしれないが、
オープニングのミュージカル、まずここで一発かましてほしかったです。
だって、20作品目の記念すべきオープニングなんだぜ?
みらいとリコでジャブを決めた(軽く幼女たちの注意を引いた)ら、
続くプリンセスチームのミュージカルからは、ストレートをぶち込まなきゃ。

EDムービー並みの本気度で、歌とダンスまじスゲー!と幼女を圧倒する「勢い」は欲しかった。
とりあえず無駄に「人数」を出してみるとか。モブとして登場した脇役キャラで水増ししまくってい
いから、とにかく視覚的には数です。歌とダンスの弾幕 = スクリーンの戦闘値。
あと、もうちょっとアイデア。

オープニングのミュージカルが、この映画ではこういうことをやりますよ……的な前フリに終わ
ってしまったの残念。
ミュージカルで行くという方向性自体は悪くないと思います。
心理描写や説明はセリフだけだと冗長になりがちですが、これ(セリフ)を歌に置き換えて、さら
にダンスという動きの演出で、脳で考えて理解するのではなく、目と耳で感じて伝わる「シーン」
になる。

●劇場版モフルン

食いしん坊? とにかくクッキークッキーって…。
テレビ本編では「食欲 <<< あざとさアピール」なモフルンの性格が急変…
モフルンの背中のチャックを開けて、何か別の生き物が侵入してたんじゃないか?

ギブミーチョコレート!と叫びながら米兵の乗ったジープに特攻して散っていった戦後孤児のご
とく
「クッキーどこモフ!」と、はるかの顔面に突撃敢行。
首の骨が逝くレベルで、はるかが大きく吹っ飛びます。
クッキーのためなら人の死も厭わぬか、貴様……。

そして緑川なおの如くクッキーをほおばるモフルン、
……まあ多分、こっちがモフルンの初期のキャラ設定だったんだろうな。
今回は、パフ、アロマと一緒に妖精側のお笑い担当。
とりあえず映画三回目ですが、
こっそり忍び込んだつもりがトラウーマにはバレてて追いかけ回されるシーン、……基本的に
子供たちのウケは良かったな。三回とも笑い声が聞こえていた。
モフルンの後ろの棚からライトの入った壺が落ちてきて、それに頭をぶつけたトラウーマが大
きなたんこぶを作るシーンとかも、それなりにウケていたか。

●ストーリー序盤〜中盤

さっそくバトルシーンに突入。
さすがは魔法つかいプリキュア、プリンセスチームが派手なエフェクトの必殺技で応戦する中、
あくまで肉弾戦オンリー!
キュアミラクルとキュアマジカルが手を繋ぎ、高速回転でガードに対する貫通力を得る、
その名も「プリキュア・ドリルキック!!」 

魔法は便利で強力ですが、発動前に呪文を唱えることでわずかな隙が生まれるのが弱点。
そのわずかな隙を突かれて散っていった魔法つかいは多い(第六話のリコの姉のように)。
ならば隙を作らなければ良い → 魔法を使わずに闘えば良い、という最適解に至った者、
それが伝説の魔法つかいなのです!
……いや、まあ、それって戦士……、否、ツッコミは不要か。

コピーディスピア撃退後、トラウーマ登場。
彼が脅し文句を口に乗せ始めた途端に、「みんなっ、行くよ!」と変身アイテムを取り出したは
るかに笑った。敵だと認識するやいなや、即座に戦闘へとスイッチが切り替わるって……戦士
すぎる。

しかし、ソルシエールの魔法によって、チームが分断された状態で異世界に飛ばされてしまう。
ここで離れ離れになるキュアミラクルとキュアマジカル、
新人二人に襲いかかるのは、コピーディスピアとコピーノイズ。
ステータスは本物よりも劣るコピー体とはいえ、シリーズ後半の幹部戦と同様の難易度敵で
す。
ハイ、無理ゲー。
(特にこの状況でパートナーと離れ離れというのが精神的にキツい)

しかし、困ってしまったキュアマジカルに対しては、相田マナの「お助けセンサー」が発動。
お困りですか?と、異次元という時空の隔たりをこじ開けてドキドキチーム登場。
一方キュアミラクルは、人助けに餓えた愛乃めぐみのレーダー網に引っかかった。
愛の狂戦士キュアラブリーを先頭に、ハピチャチームがノイズにエンゲージ。
ドキドキもハピチャも、同じ「愛」というテーマを持つチームです。
魔法つかいよりも、魔法少女っぽいエフェクトを駆使して戦う愛の戦士たち(笑)

だが、キュアミラクルとキュアマジカルを先に進ませるも、
コピー体の自爆に巻き込まれるドキドキ&ハピチャチーム。
この自爆はプリキュアを倒すものではなく、大ダメージを与えて一時的に動きを封じるものだっ
たのでしょう。気がつけば両チームとも、ソルシエールに回収されていました。

ドキドキ・ハピチャに続いて登場する助っ人先輩チームは、
キュアマジカルに追いついてきたプリンセスチーム。のちにキュアエコー合流。

キュアミラクルはルルンを保護したのちに、ピンク・カルテットという混成チームと合流。
キュアピーチ・キュアブロッサム・キュアメロディ・キュアハッピー、
こちらは全員各シリーズの主人公だというのに……、なんだこの感覚……
よりによって何故コイツらなんだorzという感想しか出てこない。

(↓) ここは大人ファンの意見ですが。
バトルも、もう少しケレン味がほしいところとはいえ、それなりに頑張っていた。
特にドキドキチームvsディスピアに関しては文句なし。きっちりと劇場版クオリティに仕上がって
いた。ノイズと拳で激突するキュアフォーチュンも良かったな。少年漫画的で。
ただ、ゴーヤーンと館長に関してはコピー体だとしても、くっ……残念。
この二人は、TVで観た時の強さのインパクトが、自分の中でいまだに強いからなぁ。
普通にバトルしたら戦力差ありすぎてヤバすぎるっつーのをイベントバトルに持ち込んで
ようやく倒せたような奴らです。
初代ガンダムでいうと、ビグ・ザムにジムで挑むぐらいの勝ち目の無さ。
だから、もっと暴れ方にも「圧倒感」があれば嬉しかったです。
まあ、その辺は劇場に来てくれた幼女たちには関係ないから個人の感情なのでサラッと流すと
して、

花見のため、囚われたプリキュアを助けるため
立ち上がった魔法つかいチーム、ゴーヤーンや館長たちに素手ゴロで挑む。
なんという怖いもの知らず。
トドメはキュアグラタンやピンク・カルタッド合体スペシャルに譲ったものの、
コピーラスボスをそれぞれ2体ずつ、タイマンで叩きのめした新人二人。
伝説の戦士から、伝説の魔法つかいに世代が移っても、「ガチンコ肉弾戦」という伝統が失わ
れる事はありませんでした。

●カチコミ

口ずさむ歌がキュアミラクルとキュアマジカルの「会いたい」という想いを加速させ、
二人をお互いのもとへと導く。
謎空間で、溜まっていた百合粒子をキラキラと派手に放出しながら、再会を喜ぶ二人。
肩を抱き合うハグから両手繋ぎでの見つめ合い。
いやもうまったく……劇場版はキスOKなんですよ? (5GoGo劇場版参照)
映画内で何度も繰り返された「パートナー」という言葉が、
二回目の観賞からは、もうそっち系の意味にしか聞こえなかったです。結婚しろ。

謎空間の出口を見つけた二人は、ソルシエールと対面。
……あ、だいじょうぶです、
再会時にキュアミラクルの腕からほっぽり出されたルルンも、ちゃんとついてきています。

巨大なギザギザハートクリップ召喚の魔法(物理ダメージ属性)に打ちのめされながらも、
魔法つかいである二人は、退かぬ!媚びぬ!省みぬ!
伝説の魔法つかいプリキュア、あらゆる障害はフィジカルと根性でぶっ飛ばす!
絶対に諦めない二人は、再び固く手を繋ぎ、
横高速回転により接触した相手を吹き飛ばす「プリキュア・トルネード!」で勝負を決める。
この世界では、魔法 <<< 物理。
ソルシエールはこういう事態に備えて、プロレスラー並みに身体を鍛えておくべきだった。

ここでソルシエールの口から悲しい過去が語られますが、
なぜ彼女が究極魔法を教えてもらえなかったのかという理由よりも、
回想シーンでの彼女の頭の上にある「ハートの置物」がなんなのか、観客としては、そっちのほ
うが知りたい。回想最初の子供の時のものよりも、回想後半ではあきらかに大きさを増してる
よな。
なんかもう……めっちゃソルシエールの頭の上が気になる。

●クライマックスフェイズ1

トラウーマが正体を現し、巨大化…。えーっと、なんか、言語化しにくいアレな感じになる。
とにかく世界がピンチです!
しかし、歌のチカラによって、モフルンが背負った壺の中にある全てのミラクルライトが急速チ
ャージ。青く清浄な光が天へと吹き上がります。モフルン、後ろっ…後ろ!
ミラクルライトの奇跡で、プリキュアたちを捕らえていた牢が破壊され、全員解放。
さらにソルシエール専用の衣装・専用のステージにチェンジ完了。
プリパラアイカツシンフォギア、全部まとめてかかってこいや!とばかりに歌い出すのですが、
それ以上に、キュアミラクルにお礼を言われた時のソルシエールの照れ方が可愛すぎて
むしろそっちのほうがクライマックス!!!
テンションクライマックス!!!


●クライマックスフェイズ2

オールスターズ44人がハイスピードでビュンビュン行くぞ!
やれること(アイデア)をどんどんぶっこんでくるので、勿体無くてまばたきできない。
直上のステージを狙ってニンジンミサイルの飽和攻撃を繰り出すのですが、
ソルシエールは一切動じることなく歌い続けます。
彼女の至近距離に着弾しかけたニンジンミサイルを、体術によるガードで排除するS☆Sチー
ム、
精霊のチカラを使ったバリアは使用しなかったものの、防衛に関しては手馴れています。
輝く蝶のオーラを背負ったキュアドリームの特攻殺法シューティングスター、
キュアブラックの迎撃パンチ・キュアホワイトの迎撃キックから続くシャイニールミナスの光り輝
く完全防御、
ニンジンミサイルの軌道を変えてトラウーマに突撃させるキュアハートたち、
空を飛ぶハートキャッチチームを受けとめてもらえる事を信じて、次々と飛び降りるスマイルチ
ーム、
うっかりキュアハッピーをスルーして飛んで行こうとしたキュアマリン……、
直接戦闘はありませんが、空を高速で翔け抜けて黒煙を払い飛ばすキュアエコー、
聖天使モードのキュアミラクルとキュアマジカルが、44騎掌位で高めた全てのプリキュアのチ
カラをひとつに束ねてトラウーマを倒す。(必殺技名はありませんでした)
他の映画では絶対に真似できない、プリキュアオールスターズだから出来た見せ方、楽しませ
方です。満足。

●ラスト〜 エンディング

みらいとリコが魔法つかい……だということで人里に現れた珍獣のごとき扱いを受けます。
皆に乞われたリコが魔法を使って微妙な結果を出しまくるからだろうか、
残念ですが本編はここで終了です。……このあと、魔法がうまくいかなくて、月影ゆりの髪型を
アフロに変えてしまったリコの反応を見たかったのですが。

エンディングのCGダンスライブは、是非劇場の大きなスクリーンで観るべし。
女の子じゃないけれど、あのゴージャスさには普通に目を奪われる。
これも他の映画では真似できない、プリキュアオールスターズだからこそ……の部分。
今まで続けてきたシリーズの「歴史」をぶつけるという必殺砲です。
興行収入100越えの某国のアニメ映画とて、ここだけは超えられない。


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