田中裕太節全開でしたわーっ。
笑って、
泣いて、
熱くなれる!!!!
ハピネスチャージで始まったクライマックスの挿入歌にプラスして、
全編英語歌詞の挿入歌という、プリ映画初の試みも。
チャレンジという攻めの姿勢が、プリ映画を進化の階段へと導く。
(11月5日追記)
●子供は伝えたい
菊地美香さんのピュアな声が奏でる「クマー」っていう鳴き声…
エンディング直前だというのに、
あの子熊のピュアな声と、クマタに対する行動で泣かされてしまう。
つか、モフルンが動かなくなって、みらいたちが悲しみに沈んでいる場面、
あそこでダークマを泣かすのって反則でしょう。
マジであれは反則でしょう。
分かっていても避けられないトラップ。毎回あそこでオレも軽く泣くわ。
「良かったね、リコ」
「べ…別にぃ……」
ヤナオニの臭いニオイに悶え苦しみつつも、
ようやくみらいの表情に笑顔が戻ったのを見て、はーちゃんがリコに。
……このシーン、好きだ(笑)
春映画の予告見て、勢いで「ドリスターズ」とかいうネタを思いついたのに、
島津豊久ポジションのキュアラブリーがいない…
ん? オレのキュアラブリーのイメージって……
ドリスターズの真ん中の子が響の娘であると仮定して、
とりあえず並べてみた。
真ん中の子とキュアメロディが被ってる部分、
・ 一応ツインテール
・ 胸元のアクセ(石の色は共通の水色)
・ 袖(そで)部分の形
・ 腹部の開放度
・ スカート下のパニエ
・ ニーソとスカートの間の絶対領域
・ 青いワンコがいる(スイプリにも西島和音という、響と仲の良い青いワンコがいました)
……ただ、瞳の色が赤というのが気になる所。
あと、キュアメロディの妻であるキュアリズムの要素が見えない所。
うーむ、響の娘ではないのだろうか……。
(11月5日追記・ここまで)
●子供たちの反応
(10月30日追記)
3回目の観賞。
やっぱり子供たちの反応は色々。
子供たちが笑うシーンも1回目、2回目の観賞の時とは違うが、
「ないモフ」×3のシーンや、モフルンのドタバタ大脱走の部分は、
安定して笑いが取れてた。
・今回は、短編で「キュアフローラやっ」と声を上げてる子がいた。
おお、ちゃんと憶えていてくれたか。
・午後回ということもあり、短編でのミラクルのミラクルライト支援要請に対しては、
真面目に振ってくれてる子も、そこそこ居た。
・クライマックスも、校長が「今だ野郎ども!」と言うと、子供たちは素直に振ってた。
・男の子が来てまして、ミラクルライト振る場面では、この子が一番頑張ってた(笑)
女の子よ、もっとがんばれー。
今回も観賞後の子供たちの反応を見ましたが、
楽しんでもらえたようで何より。
(10月30日追記・ここまで)
初日は朝イチ回と、午後回の2回見てきましたが、
午後回のほうが反応が良かったかなー。
笑ったり泣いたり、そしてライト点灯率。
行った劇場も、子供たちも替わっているので簡単に比較は出来ませんが。
あと地方の劇場なんで、客入りの関係もあります。
子供が大勢いるほうが、子供のノリも良いのだろうか…?
子供たちの笑い声がした主なシーンは
・「ほしいもの」「ないモフ」「どこかに行きたい?」「ないモフ」「やりたいこと」「ないモフ」
・モフルンのドタバタ逃走劇
・く…くっさーーっっ!
・キュアモフルン変身後、夢だと思ってほっぺをつねり合うシーン
・プリキュア史上最臭のリコ救出
……あたりかな。
午後回では、モフルンがヌイグルミに戻って、みらいたちが泣いてる場面で
子供の泣いてる声が聞こえてきた。
ちなみに、あのシーン、子供の付き添いで来た親御さんも泣いてない?
何かを誤魔化すような咳……。
ダークマを怖がってる子もいた。泣いてはいないようだったが。
(帰ろうとするモフルンの前で正体を現して「帰るな」と圧力を書けるシーン、他)
ライトは、短編映画のほうでは、まだまだ振りが弱いか。
午後回では、キュアミラクルの呼びかけに応えて振ってくれてる子もいたが。
つか「いつ始まるん?」って声が短編映画の時に聞こえてきた。
子供にとっては、『キュアミラクルとモフルンの魔法レッスン!』は
ピクサー映画で同時上映される短編映画みたいなオマケ扱い?
キミが目にしているのも『まほプリ』なんやで……。
クライマックスのライト点灯は、こっちの劇場では、まあそこそこ?
もっと子供が多い劇場だと、皆のノリも良くライトも振ってくれる……っぽいかな。
プリキュア映画本編が終わり、
春のプリキュア映画の予告が流れて、劇場の電気がつくと、
そこには「またプリキュア映画やるんや!」と興奮したお子様たちが。
朝イチ回でも午後回でも、ここが一番盛り上がってた気がする(笑)
映画終わってから聞こえてきた声を拾う限り、
みなさんけっこう楽しんでくれたようで何より。
●同時上映『キュアミラクルとモフルンの魔法レッスン!』
今回は『声』が付きました。
子供の反応を見ながら方向性を探って、徐々に進化していくカンジかな?
ミラクルのスカートの下がばっちり見えます。色気はありませんが。
ラストは、いいセリフで締め。
●本編オープニング
開幕で、既にドンヨクバール戦。それに被せてOP主題歌。
そして、みらいの声で主要人物4人の簡単紹介。
ドンヨクバールは、大量にコンドームミサイルを飛ばしてくる卑猥な奴だ。
子供が見る映画なのに、開幕早々なんてものを……
宇宙の果てで爆破処理です。
受取人の頭部を狙って飛来するミラクルライトが、みらいの額を撃ち抜く。
極大射程。
ゾンビにして甦らせたみらいを先頭に、リコたちが魔法界へ殴りこみです。
魔法界では、100年に一度の大コンドームフェスティバル。
パンパンに膨れ上がった巨大な薄ゴムの内側に、色んな施設があります。
フランソワさん登場。声は石井さんでした。
強引に、みらいたちを衣装チェンジ(ドレスアップ)させます。
前作のゴープリ映画でもそうですが、しまいにゃ怒りますよ?
見せろよ、着替えのシーンをちゃんと。
サーカスで活躍するフレアドラゴンに誘われ、はーちゃんもサーカスに参加。
大成功の後、ドラゴンの巨大な舌がはーちゃんの顔をベロリンと……。
ヒヤッコイ島のアイスドラゴンの件といい、はーちゃんは天然のドラゴンたらしか。
ミラクルライトに願いを込めると、風船が出てきます。
願いの大きさと風船の大きさは比例します。
しかし、一番大きく風船を膨らませたモフルンは、無欲の塊。
「みらいたちが楽しいと、モフルンは嬉しいモフ」
大切な人の幸せが、自分の幸せ。
しかし、それをぶち壊すようにダークマターが登場。
ダー…クマ…ター……?
あ、クマだ。
なので、自らを「アクマ」だと言います。
ダークマの使う魔法は、ムホーのチカラに近い感じです。
もしくは、はーちゃんの魔法か。何でも生み出せる。万能的。
ダーク魔法とでもジャンルづけるべきか。
バトルスタート。
序盤戦の見所は、キュアミラクル(サファイアスタイル)が
ダークマの攻撃で吹っ飛ばされて倒れた際に、
モフルンが心配して、その体を揺する場面です。
ええ、ミラクルの胸のふくらみが……ボリューム的に、たわわんっ、としてます。
ダークマの生み出したコンドーム人形が魔法つかいたちを襲う。
リズ先生は烈風を叩きつけてコンドームを割り、
アイザック先生は入れ歯が外れて戦闘不能。
校長は、なんだか分からない内に吹っ飛ばされていた。
――― 絶望。
魔法つかいで頼りになるのが、リズ先生しかいねえ。
ダークマが自らの目的のため、プリキュアを退け、モフルンを連れ去ります。
モフルンとの距離が離れた事で、プリキュアの変身は自動解除。
●中盤
連れ去られたモフルンが脱走。
過程で、身にまとうものが一枚、一枚…、脱げていきます。
何とか逃げ切ったものの、
その犠牲として一糸纏わぬスッポンポンの姿に……、やだっ、エロいっ!
モフルンがたどり着いたのは、裸族のクマたちの村だった。
ドキっ☆可愛い熊だらけの全裸祭りが始まります。
止め絵と動きのある絵をテンポよく織り交ぜて、
モフルンとクマたちの交流を、短い時間で深く描くという、安定の田中演出。
クマタ登場。
止め絵で食べてるシーンがあったにもかかわらず、
「何も食ってねえ、腹減った」と主張するモフルンに、
クマタは魔法でクッキーを生み出し、与えます。
クマタの正体は、ダークマ。
つまり、これはモフルンを餌付けして、自分の言う事を聞かせようとする甘い罠。
……なはず、です。
…………本当にそれだけなのでしょうか。
この時、ダークマ自身でも気付かないような心の深い場所に残っていた優しさもあったのでは
ないかと思う。
ダークマターは、かつて2ちゃんねるのクマーのAAみたいな姿でウロウロしていました。
外見ゆえに優しさが誰にも伝わらず、いつのまにか孤独に歪んだ存在と成り果てていた。
彼は悪魔なんかではありません。
誰とも繋がれなければ、皆、ダークマになってしまうのです。
…………最初からクマタの姿だったら、
「あら可愛い、親切なクマさんね」で皆に受け入れてもらえて、
何の問題も生まれなかった気がしますが。……いや、割とマジで。
例えばですね、
みらいが幼い頃に与えられたのが可愛いモフルンじゃなく、
呪怨の伽椰子人形だったら、どうよ? 今のモフルンみたいに愛してもらえたか?
……無いな。
中盤の大きな見せ場である、みらいとモフルンの心の繋がりを描く流星雨のシーン。
作画にも演出にも、神が入ってます。
この場面の美しさは、背景画最強の新海作品に匹敵すると思う。
ミラクルライトからニューッと伸びる風船が、モフルン発見の鍵となります。
願いの石の目覚めのシーンでは「そういう演出なんだ」ぐらいにしか思っていなかったものが、
まさか、こういうカタチで活かされるとは。
はーちゃん、リコの「ここはオレに任せて先に行け!」展開からのキュアモフルン誕生。
王道展開にて直球勝負ときましたか。
●キュアモフルン、ちょっと「おこ」なの!。
板岡錦さん、ここの変身バンク担当してくれてもええんやで(笑)
変身バンクは期待していたよりもアッサリ。
「モフルンは、ちょっと怒ってるモフ!」
モフルンの野生が目覚める!
小柄な体格が繰り出すアクロバット戦法。
変幻自在な素早い小攻撃を連発して主導権を握り、高威力の大攻撃で決めにいく。
魔法のホウキの支援を得てからは、
ホウキサーフィンのようなサーカスチックな動きも交ざり、軽機動がさらに冴え渡る!
そして魔法でホウキをコピー量産 → ホウキファンネルのシールドから、
ホウキ連結による巨大ホウキ(MAP兵器)の一撃。
せっかくだから、あの大量のホウキを空間の各所に固定して足場にし、
その中心にいるダークマを、
上下前後左右から自在に攻撃する高速の三次元殺法もやってほしかった…。
五條さんの挿入歌『鮮烈!キュアモフルン』がアクションにばっちりハマってて良い。
英語歌詞だから出せる、このアップテンポで軽やかに攻めてくる感じ。
正気に戻ったフレアドラゴンが、
頭突きで壁をぶち破って、その頭突きでダークマをでふっ飛ばすという派手な登場!
この時、フェリーチェはドラゴンの頭に乗っています。
……その位置だと、ドラゴンの顔が壁突き破った際にダメージ受けるんじゃ。
いやいや、テレビシリーズ第27話では、
ラブーが作った結界を気合と共に頭で押し割って突入したので、
今回も、ドラゴンとの共同で、ダブル頭突きだったに違いない。
つか、不意打ちで相手の背骨に強打食らわすとか
フェリーチェ(笑)
ちなみに回想シーンのフェリーチェ、ヤバイ。
ドラゴン戦では、迷いなき手刀の一閃。……狙うは眼球。
殺(や)るときゃマジ♪急所狙う♪ギャップが魅力♪
――― いや待て、子供向け映画だぞ?
●本当に大切な"願い"とは、何か特別なものではなく。
さて、映画の重要なテーマとしての"願い"
何でも願いを叶えてくれるという奇跡の石を前に、みらいの心には、
具体的な願いが浮かびませんでした。
これは、みらいたちの願いが叶ってほしいと願ったモフルンも同様。
二人が本当に願うべきものは、もう既に叶っていました。
ただ、あまりにもそれが当たり前の日常だから気付かなかっただけで、
みらいはそれを失った時、初めてその重さ(大切さ)気付いたのです。
みらいは気付かなかったのは、もうひとつ。
自分のことを思ってくれる、リコの気持ち。
「みらいに何かあったら」と涙を浮かべて心配してくれる大切な存在。
いつもそばにいるのが当たり前になっているからこそ、
大切なのにもかかわらず、気付けなかった。
『当たり前』が当たり前にある事のありがたさ。
当たり前に繋がっている大切な人との絆。
「口からスカンク」と言われるヤナオニの実を食べて、
前作映画並みの臭気地獄に陥りながらも皆で笑顔になった時も、そう。
モフルンを失ったショックで一時的に無くしていたとはいえ、
笑顔は、みらいたちの心の大切な栄養です。
失うことで気付いたのは、ダークマも同じ。
モフルンがただのヌイグルミに戻ってしまった事で、
自身の本当の想いが涙となってあふれてきました。
願いの石がもたらす奇跡は、彼に必要ないのです。
あの時、モフルンが一緒に食べようと、はんぶんこして差し出してくれたクッキーを手に取れば
よかったのです。ただそれだけの行為で、ダークマの願いは叶っていたのです。
●決戦
クライマックス前の重要な見所は、みらいの尻のボリューム。
ヌイグルミに戻ったモフルンと話して立ち上がろうとするシーンです。必見。
さて、自分のせいでモフルンが元のヌイグルミへ。
それがきっかけとなり、ダークマの魔法が暴走。
歪んだ暗い気持ちが『シャドウマター』として顕現化。魔法界の危機です。
第1話でもありましたが、魔法にとって大切なのは、信じる強い気持ち。
さらに、その気持ちを通わせ合える誰かの存在があって、
魔法は、事象的法則から解き放たれた本当の魔法になる。
みらいと動かなくなったモフルン、リコとはーちゃん、そしてクマタ。
心が繋がり、本当の魔法が生まれる。
モフモフモフルン・キュアモフルンが復活して、全員で最終決戦に挑みます。
田中裕太監督だからこその、フルスロットルの激熱!
キュアモフルンが通常スタイルから、ミラクル・マジカルと一緒にルビースタイル!
火力!・イズ・パワー!
火力!・イズ・パワー!
続いて、サファイアスタイルへ移行。
ヘソ部分解放による超高速の世界。流星の如く翔けめぐる!
トパーズスタイル。
シャドウマターを飴の包装紙で包み込んで、テニスのラケットでふっ飛ばすも、
すぐに返ってくるシャドウマターの反撃。トパーズモフルンが巨大な傘で防御。
そして、
トパーズスタイルの大きな特徴である、計6個の形成ビットが変化。
――― ルビーミラクル、ルビーマジカル。
――― サファイアミラクル、サファイアマジカル。
――― ダイヤミラクル、ダイヤマジカル。
この映画でしか見られない、
奇跡の大集合! 秋映画最多のプリキュア10人!
これをやればバトルが面白くなるというアイデアに関しては、出し惜しみ無し!
完全燃焼までぶっちぎる!と言わんばかりの総力戦。
ラストはキュアモフルンも一緒に
ハートフルスタイルへとチェンジ。
プリキュア・ハートフルレインボー炸裂です。
願いの石は失われましたが、
ダークマの求めていたものが、ようやく見つかりました。
それは、小さな二つの手の繋がり…。
たぶん、あのあとクマたちによる歓迎の全裸祭りが始まったに違いない。
リコは、救出時のみらいの口臭がトラウマとなり、
しばらく彼女とキスできなくなって困ったというが、それはまた別のお話。
映画本編の感想は以上です。
まあ、ぶっちゃけ、エンディングも、もうちょっと頑張ってほしかったけれど、
そこまでは言わない。本編は最高すぎたしー。
次回は、プリキュア春の映画。
オールスターズを超えたドリームスターズ。
まほプリチームと、ゴープリチーム、そして…
真ん中の少女衣装や髪型に、なんとなくキュアメロディの面影を感じる。
……ハッ、もしや彼女は、響と奏の娘!?
……なるほどなるほど、読めてきました。
ドリームスターズとは、かつてのプリキュアたちの娘が
ゲストヒロインとして登場するんですよ!
プリキュアの世界にも、同性妊娠の時代が訪れたかー。
感慨深い。
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