恋人未満の戯れ

 日差しでポカポカと温められていたカラダが不意を突かれた。素肌を晒した咲がブルブルッと
震える。脱衣所には秋の肌寒さが忍び込んでいた。
「うぅ〜寒ぅっ」
 猫背になる咲の姿を見て、舞がクスッと笑った。
「早く脱いで入りましょ」
 咲だけでも先にお風呂に入れてあげようと、舞が彼女の後ろにまわって、ブラジャーのホック
に指を掛ける。だが、突然背筋に他人の指を感じた咲は、そのくすぐったさに「わわ!?」と大
げさな声を上げて、逆に舞を驚かせた。
「…もう、咲ったらぁぁ」

◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

 秋日和の休日。
 高台から夕凪町の景色を見下ろしながら、日向咲は、頭の上に伸ばした両腕に引っ張られ
るように、爪先立ちになってぐぐっと背伸び。ショートの髪が風にそよぎ、ソフトボールで磨いた
身体が、爽やかな気持ちよさを満喫する。
「う〜〜んっ、気持ちいいナリ〜〜っ」
 思わず大きな声を出してしまったのに気付き、慌てて口を押さえて、かかとを下ろす。
 咲のすぐ傍でスケッチを続ける親友の様子を窺ったが、完璧に杞憂だったようだ。
 美翔舞は、いったん集中モードに入ると、周りを一切気にしなくなり、その状態は生半可な事
では途切れない。スケッチブックに写されていく風景が、徐々に仕上がりの気配を見せる。
(もうちょっとで完成かな)
 舞の手元を覗き込んだ咲が、彼女の隣に腰を下ろした。
 同じ中学二年生でも随分違うもんだと、咲は溜め息を洩らす。目の前の少女は、ほっそりとし
た肢体が可憐というに相応しく、優美さを忍ばせた白皙な容貌を、しっとりと流れ落ちる黒髪で
コントラスト豊かに彩りを添えている。
(ほ〜んと…いつ見ても舞は……)
 舞が集中モードに入っているのをいいことに、咲が遠慮なく彼女の横顔に見蕩れさせてもら
う。……が、急に舞の顔がこちらを向いたので、ギクッとなる。
「ご…ごめん、舞。邪魔しちゃった?」
 慌てて謝る咲だが、それ以上に舞が慌てた。
「う…ううんっ、いいの!」
 至近距離で顔を見合すことになった二人が、ぎこちなく、ゆっくりと赤くなった顔をそらしてい
く。
「舞……あたし、邪魔にならないようにあっちに行っとくね」
 立ち上がろうとした咲の服の裾(すそ)を、舞が反射的に掴む。
「ま…待って、あと少しで終わるから……」
 裾を掴んだ手をおずおずと離しながら、舞が咲の目を見て言う。
「わたしのそばに…………いて」
 咲は、言われるままに舞の隣に座りなおした。
 舞がスケッチを再開する。
 言葉の無い、静かな雰囲気が二人を包んだ。息苦しいにもかかわらず、不思議と心地良い
感じの空気に、咲は落ちつかなさげに視線をウロウロ彷徨わせる。
 ……………………。
 ……………………。
 ……………………。
 ……………………。
「……終わったよ、咲」
 何気なく発した舞の一言で、二人を包んでいた雰囲気が緩む。知らず知らずの内に強張って
いた咲の体からも力が抜けた。
 慣れない緊張にすっかりへたばった咲が、「ふぇぇ〜…」と何だかよく分からない溜め息をこ
ぼした。

◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

「本当にごめんなさい、咲。長々とスケッチに付き合わせちゃって」
 舞の柔らかい声音が浴室に響いた。
 湯煙が、真っ白な肌をほんのりと湿らす。
 ぐったりしていた咲も、帰り道でいっぱい太陽の光を浴びたせいか、すっかり元気を取り戻し
ていた。
 頭からシャワーを浴びている咲が振り返って笑う。
「こっちこそごめんね。お風呂使わせてもらっちゃって」
「ううん。どうせ、わたしも入るつもりだったし……それに、咲と一緒だったら大歓迎よ」
 二人が微笑みを交し合う。
「あたしの方こそ大歓迎だよ。だって、舞のキレイな裸って目の保養になるもん」
 冗談めかして咲が言う。
 舞が、はにかみながら視線を逸らした。
「もう、咲ったら」
 咲の視線を感じて、片腕で胸を隠す。
「女の子同士なのに……」
「女の子同士でも、あたしと舞じゃ全然違うよ」
 そうね、全然違う。――咲はすごく素敵。
 声に出さずに舞が呟く。
 ソフトボールで鍛えた手足に余計な筋肉は無く、男性に比べると細いが、同性の目にはたく
ましく……そして、頼もしく映る。第二次性徴にブレーキが掛かって、発育の遅れ気味な胸もそ
のままでいいと思う。ボディラインがデコボコすることなく、上から下までスラリと通ったしなやか
な体躯は、少年のように中性的だ。
 シャワーの水滴を滑らせていく咲の裸身に、舞の胸が『とくんっ…』と高鳴りを覚えた。
「わたしも……咲の……」
 それ以降の言葉は、恥ずかしくて呑み込んでしまった。もじもじとする舞に、咲があどけなく訊
ねてきた。
「ん? どうかしたの?」
「べ…別にっ、何でもないっ!」
 強い口調で言い返され、一瞬「あれっ?」という表情になった咲だが、すぐに気を取り直す。
「そうだ、舞、座って。頭洗ってあげる」
 咲が風呂イスを引き寄せて、ごく自然に舞の手をとり、自分の前に座らせた。舞の髪全体に
シャワーを当ててから、両手に馴染ませたシャンプーで、黒髪を泡立てていく。
「時々ね、こうやって洗ってあげてるんだ」
「みのりちゃんを?」
 舞が、咲の妹の名前を口に出す。後ろで咲が首を横に振った。
「ううん、コロネを」
 コロネは咲の家で飼っている、ふてぶてしい面構えの猫だ。
「舞はエライよねぇ。コロネと違っておとなしいし、全然逃げ出そうとしないし…」
「わたし、その……一応人間だから……」
 天然ハーブエキスの配合されたシャンプーの匂いを愉しみながら、咲がシャワーで泡をまん
べんなく洗い落とし、続いて、リンスで舞の黒髪をしっとりとコーティングする。再びシャワーで軽
くすすいだあと、咲が髪を指で梳いて、仕上がり具合を確かめる。
「よっし! 完璧ナリっ!」
「ふふっ、ありがとう、咲」
 咲に洗ってもらった髪を撫でて、舞が微笑みをこぼした。自分の髪だというのに、指に伝わる
感触はとても新鮮。
(咲が洗ってくれたから、髪にさわってるだけで嬉しくなっちゃう)
 現に舞の胸のうちでは、嬉しさが子供のようにはしゃいでいる。そのせいか、頭の片隅に、珍
しく夢想が湧いた。
(でも、どうしよう……、もし、カラダの方も洗ってあげるなんて言われたら……)
 どきどきどきどき…。心臓が早鐘を打ち、胸を騒がす。羞恥心が血管に溶け出し、全身を巡
って、舞の身体をカ――ッと熱くする。でも、それは『イヤ』とは全然違う感覚だ。
 うつむく舞の表情は、幸せの色を隠せていない。
「舞……」
 咲の声。
 舞の鼓動の音が1オクターブ上がった。ドキドキドキドキ…。
 咲の両手が、舞の両肩に乗る。背中越しに、二人のカラダの距離がぐっと縮まったのを舞は
感じた。
(やっぱり恥ずかしい。――でも……)
 舞の無垢な逡巡が、咲の無邪気の声にさえぎられた。
「上から見るとよく分かるけど、舞の胸っておっきいよねぇ。カタチもいいし……」
 羨望と感嘆の入り混じった咲の声に、舞がハッとなった。
 視線を横に滑らすと、舞の肩越しに、咲がしっかりと覗き込んでいる。
「キャ…キャアァっ!」
 浴室に黄色い悲鳴が大きく響いた。
「もおおっ、咲ぃぃぃっ」
 舞が身を丸めるように縮こませて、両腕で胸を覆って固くガードする。
「ご、ごめんっ、舞……」
 あたふたと取り繕うように咲が続ける。
「でも、あたしたちって女の子同士で、仲もすっごくいいしさ、胸ぐらい見させてもらっても……っ
て、やっぱダメだった……?」
 すぐには返事できなかった。胸が痛いぐらい、心臓がバクバクと跳ねている。ついでに、驚い
たあまり、涙ぐんでしまっている自分がひどく恥ずかしい。
 自分の気持ちを整理するのに、数秒を要した。
「……そうね、咲にだったら、どんなに見られたって平気……かも」
 そう言って姿勢を戻し、両腕をゆっくりと下げる。けど、咲の視線は胸に行かない。すまなさそ
うに指を伸ばして、舞の目の端に溜まっていた涙をそっとぬぐう。
「本当にごめんね」
「ううん、いいの、咲」
 心の準備がちゃんと出来ている今なら、どんなに見られてもかまわなかった。咲の視線が自
分の胸へと下りていくのを、恥じらいの笑みを浮かべて見つめる。
 成熟には遠い大きさだが、見た目は、乳脂肪分たっぷりの二つのプリン。やわらかにふくら
む曲線の頂点は、ほんわりと桜色に染まり、つぶらな乳首を可愛らしく戴いている。
「キレイだよね、舞の胸……」
「咲に誉めてもらえると、すごく嬉しい……」
 二人の雰囲気が和む。
「いいなぁ、舞はおっぱい大きくて。あたしの胸なんて、こ〜んななのに…」
 咲が舞の背中にペタンと胸をくっつけ、ぐりぐりと押し付けてきた。
「あんっ、咲ぃ〜」
 ちょっと背中が痛い。確かに、胸の薄っぺらな肉付きの感触よりも、肋骨のゴリゴリとした感
触が勝(まさ)っている。
 くすくす笑いながらじゃれついてくる咲が、舞の両腕の外側から両手を回してきた。舞の上半
身が、咲の両腕に包み込まれるカタチとなる。
「ねぇ、舞、……ちょっとだけさわらせてもらってもいい?」
「……うん、咲になら」
 恥ずかしさが一瞬だけためらいを生んだが、拒もうとは思わなかった。
 どきどきどき……と、二人の心臓が緊張に震える。
 咲の指が遠慮がちに、舞の小ぶりな乳房へと触れる。きめ細やかな薄い皮膚のすぐ裏に
は、とろけるような軟らかさ。おそるおそる乳房の表面を這う指が、その感触に酔いしれた。
(うわぁ〜、舞のおっぱいって、こんなにやわらかいんだ)
「…んッッ」
 指の動きがくすぐったいのか、舞が小さな声を上げて身じろぎした。その後ろで、咲がごくっ
…と唾を飲んだ。
(もっとさわってみよ…)
 舞の胸に実る乙女の果実を、今度は手の平全部で味わってみることにした。
 なだらかな乳房の稜線に沿って、両手の指を伸ばしていく。まだ発育途上の舞の乳房は、咲
の手の中にちょうど収まるほどのサイズだ。そっと掴んでみると、軟らかな肉感と共に、瑞々し
い弾力が咲の手に伝わってきた。
(なんか……さわってるだけで手が溶けちゃいそうなくらい気持ちいい)
 舞の乳房の丸みを、さわさわと、愛でるように優しく撫で回す。
「あっ…」
 ぴくっ…と背筋を震わせた舞が、左手のこぶしを軽く口元に当てた。
(だめ……くすぐったいっ)
 その言葉が口を突く代わりに、いつもよりも熱い溜め息を洩らした。両目を細めて、瞳をうっ
とりと潤ませる。
(咲…、わたしの胸、すごく気に入ってくれたみたい)
 休むことなく咲が胸をまさぐってくる。舞の胸の先っぽに、咲の指が違和感を覚えた。やわら
かな乳肉とは違い、こりこりとした感触。
(咲、そこは……っ!)
 ひときわ皮膚の薄い部分が、咲の指につままれた。乳首にゾクッ…と這ったくすぐったさに堪
え切れず、舞はびくんっと背筋を震わせ、甘ったるい声をこぼしてしまった。
「あぁンンッ!」
 そして、浴室に反響した自分の声に赤面。
「……舞、大丈夫?」
 後ろから心配げな声をかけてきた咲に、舞は、何事もなかったような調子で答えた。
「うん、ちょっとくすぐったかっただけだから」
 乳首に『ジン…ジン…』と微電流のような余韻が走っている。咲の指が触れた瞬間は、カラダ
が溶けそうなくらい気持ちよかった。
(でも、どうしよう、また胸の先をさわられたら……)
 いくら気持ちよくても、咲の目の前で、もう一度あんな恥ずかしい反応を晒せるほどの勇気は
無い。
 舞が小さな声で訴えた。
「咲、お願い…。胸の…その…先っぽは……」
「うん、分かってる。あたしも今度から気を付けるよ」
 咲の言葉にホッとした反面、ちょっと残念でもあったりする。
 咲の両手が、再び舞の乳房に戯れてきた。だんだんと咲の手つきも大胆になってきている。
胸を撫で上げる動きに交ぜて、ゆっくりとだが、乳房を揉みしだく指使い。
(あぁんっ、咲……)
 舞は、身悶えしたくなるほどのくすぐったさを我慢しつつ、呼吸を平静に保とうと努力を続け
た。
(咲の指、とまってくれない……あぁっ…また変な声上げちゃいそう…!)
 両手がそれぞれ左右の膝(ひざ)を固く掴んで、ひたすらに忍び耐える。開いてしまいそうに
なった唇を、きゅっと噛んだ。
(でも、この状態が……いつまでも続いてくれたらいいのに……。いくらくすぐったくてもかまわ
ない。咲の手をずっと感じていたい……)
 舞は、胸のうちで願った。咲になら、このカラダの全てを委ねてもいい。二人っきりの時は、
朝も夜も関係なく、いつでもさわらせてあげたい。
 官能の波は、まだ性欲の昂ぶりを知らぬ無垢なカラダにざわめいて、舞の全身を切なく疼か
せていた。
 こんなにもカラダ同士がぴったりとくっつき合っているのに、もっと固く結ばれたいと思った。
「咲……」
 心の中で呟いたつもりの言葉が、思わず口から出てしまった。
「舞?」
 咲が、ひょいっと背後から顔を覗かせた。舞は視線を合わせることも出来ず、押し黙って、顔
をカ――ッと紅潮させた。口を開けば、心に募っている咲への想いがこぼれてしまいそうで…
…。
 だが。
「舞ッ!? もしかしてのぼせちゃったのっ? 顔真っ赤だよ!」
 咲の慌てる声に、舞は即座に反応できなかった。きょとんとした顔を咲に向ける。そうしてい
る間にも、表情を真剣に引き締めた咲がどんどん先走っていく。
「舞、立てる? あたしが肩貸すから」
 咲の肩が腋にもぐりこんできて、舞の体を支えながら立ち上がらせた。
「ち、違うの……咲、そうじゃないのっ。わたし、のぼせてるんじゃなくて……」
 ようやく舞が、咲の勘違いにストップをかけた。咲が動きをとめて、舞の方に首を巡らせる。
 舞は、咲の肩に掛かっていた自分の腕をゆっくりと抜き、二人が向き合う形へと姿勢を変え
る。
 すぐ間近には咲の顔。
 舞は、表情に嬉びを乗せて、恥ずかしそうに微笑んだ。
「……」
「……」
 見つめ合う二人の間を、一瞬だけ無言が繋いだ。それは、舞にとっては幾万の言葉を紡ぐよ
りも熱い無言。
 舞が目を閉じた。そうすれば、自分の唇は、咲の前に無防備に晒されるから。
 そして、少女はただ静かに、愛しい人の唇を待つ。
 …………。
 何となく、おろおろとしている気配。
「ねぇ、舞っ、どうしたの? やっぱり気分悪い?」
 舞が目を開けると、全くの予想通り。心配そうな表情で、懸命に励ましの言葉を口にする咲
の顔があった。
「舞、あたしがそばにいるから、大丈夫だからねっ!」
「もうっ、咲の…………鈍感」
 最後の一言を呟くと同時に、舞の両目から涙がこぼれ始めた。
「咲ったら……ほんとにもう……」
 舞は苦笑しながら、ポロポロと涙を流し続けた。

◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆ 
 
 指に軽く巻きつけた黒髪がほどけて落ちる。
 仰向けに寝かされた舞の体。頭は、正座した咲の両太ももの間に乗せられてある。
 この少し硬い膝枕は、咲のお詫びの気持ちだった。
 咲は、逆さになった舞の顔を上から覗き込んで、また指にくるくると黒髪を絡めた。
「ごめんね。舞が泣いたのって、あたしのせいなんでしょ?」
「ううん、いいの。さっきのは本当に気にしないで」
 舞がくすっと笑って、咲と視線を通わす。自分の髪がされてるのと同じように、舞も手を伸ばし
て、咲の髪を指先でいらう。
「それよりも、どうだった? わたしの胸」
「うん、すごくやわらかくて気持ちよかった。なんかねぇ、舞の胸にさわってると、手がフワ〜ッて
溶けちゃいそうなくらい気持ちよくなってくるの」
「ふふっ、ありがとう。またさわりたくなったら、いつでも言ってね。好きなだけさわらせてあげ
る」
「あたしも……」
 咲が不自然に言葉を切って、照れくさそうに笑った。
「実はあたしも、舞に胸とかさわってもらいたんだけど…」
「咲も……なの?」
 どう表情を作っていいのか分からず、舞が両手を口元に当てた。その空白の表情を、徐々に
嬉びが埋めていく。
「本当にさわってもいいの? 咲がお風呂でしてくれたみたいに?」
「えっ…いや…、でも、こんな貧相な胸じゃ、かえって迷惑だよね。あはは」
 咲の自虐的な乾いた笑いが止むのを待って、舞が続けた。
「咲、今夜はウチに泊まっていかない? それでね、夜になったら、ベッドの中で二人とも裸に
なって、朝までさわり合いっこするの」
「えっ…? そんな急に……それに朝までさわり合いっこって……」
「もしウチに泊まるのが無理だったら、その時は、わたしが咲の家にお邪魔しちゃうかも」
「えぇ〜っ?」
「咲の胸、いっぱいさわらせてくれるまで逃がしてあげない」 
 咲の困ってしまった顔を見上げて、舞が悪戯っぽく笑った。彼女がどう答えを出すのか楽しみ
にしながら、咲の髪にさらっと手櫛を通す。
「……咲」
「なに?」
「わたしたちって、もうしばらくはこのままでいいよね」
 今はまだ、舞の気持ちは、咲に届いてくれない。でも、いつか必ず二人の気持ちはひとつに
結ばれる。
 そんな気がする。


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