fusion04

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「最初から服脱いでればよかったよね」
「うん」
 二度にわたる涙の洪水を受けて、白いブラウスは片胸がすっかりびしょびしょ、胸のふくらみ
を包むブラジャーが透けて見えてしまっていた。
 襟元を大きく飾るブルーのリボンを解いて、ほのかがブラウスのボタンを外していくのを眺め
ながら、なぎさは置かれてあった麦茶をグイッとあおり、ごくごくと喉を鳴らした。
「……ふ〜〜、補給完了」
「なにか食べる物もいる? お茶菓子くらいだったら、すぐに出せるけど……」
「う〜ん、アタシはさっきの続き、早くしたいし……それに、さすがに素っ裸のままで食べるの
も、ちょっとねぇ…」
 と言いつつも、なぎさのお腹が『ぐ〜〜〜』と正直な音を鳴らす。二人で顔を見合わせて、クス
クスと笑いあう。
「…ん、じゃあ、あとで……終わってからでいいから何か食べさせて」
「うん……あ、そうだ。確かチョコレートのクッキーがあったはず……」
「エッ、あるのっ、チョコレートっ!? んじゃ食べよ食べよっ!」
「あ・と・でっ!……でしょ? もお。それとも、私よりチョコレートのほうが魅力的なの?」
 大好物のチョコレートという言葉に反応し、パブロフの犬のごとき条件反射で歓喜を示すなぎ
さに、ほのかはちょっぴり拗ねたような表情をしてみせた。それが見事に功を成し、なぎさが大
いに慌てた。
「いやいやいやいやっ、そそそんなことないってばっ、あははははは……」
 乾いた笑い声の響く中、ブラウスをはだけたほのかが、初雪のように汚れのない肌を覗かせ
た。その白さに目を奪われ、なぎさの笑い声がピタリと止む。
「うらやましいなぁ〜。ほのかって、すっごく綺麗な肌してる」
「……私もなぎさのすべすべした肌、大好きよ」
 素肌に感じるなぎさの視線に恥じらいつつ、もじもじと答えた。
「なぎさの胸や太ももさわってる時、私ね……、すごく気持ちよかった」
 脱いだブラウスを丁寧に畳み、清純なふくらみをガードするブラジャーのホックに手をかけ
る。ドキドキとざわめく胸に、ほんの少しの躊躇と……なぎさに早く見て貰いたいという気持ちが
交ざり合う。まるで初恋の人と想いを遂げる時のように、胸に咲く嬉びを噛み締めながらホック
を外し、上半身の全てを愛しい親友の前に晒した。
 しっとりと流れる黒髪との対比で、まぶしいような白さに溢れる瑞々しい肌。少女らしく、ほっ
そりと華奢な作りの肢体だが、落ち着いた雰囲気を纏っているせいか、年齢よりも少し大人び
て見える。澄んだ桜色で掃かれた胸先を頂点として、慎ましやかに盛り上がる胸の稜線に、ベ
ッドに腰掛けたなぎさが賞賛の溜息を漏らした。
「うわ〜っ、ほのかってホント綺麗過ぎ〜〜っ。あーもう、アタシ……なんだか脳死しちゃいそ
う」
「そ…それって、『悩殺されそう』の間違いじゃない? 脳死しちゃダメでしょ……?」
 まぁ、とりあえず、誉めてもらってるのは確かなので、そのことは素直に嬉しい。今なお見惚
れている観客に、あでやかな笑みを送った。
「ねぇ、なぎさ。あのね…、なぎさが早く気持ちよくなりたいのは分かってるんだけど……、その
前に、ちょっとだけお願いしていい?」
「もちろん。ほのかのお願いだったら何でも聞くよ」
「……じゃあ、ちょっとだけ…ごめんなさい……」
 姫君をダンスに誘うような恭しさでなぎさの手を取り、そっと自分の胸へと導いていく。
 思春期の可憐さを帯びつつ、微かな母性に色づき始めた乳房は、まだまだ小ぶりとはいえ、
なぎさのよりも発育がいい。柔らかな丸みの頂点で、恥じらいにすくむ乳首が、なぎさの指の到
来を静かに待ちわびていた。
「なぎさ…、私の胸……さわって……」
 まるで雪細工を扱うように、なぎさの指がそぉっと優しく触れてきた。緊張に張り詰めていた小
さな突起が、繊細な快感を受けて打ち震える。
「ほのかの乳首も……硬くなってる……」
 摘まれた乳首が、くにくにと揉みしだかれていく。乳房の先端で踊る快感に、スカートと下着に
隠された秘所が反応し、いやらしい熱っぽさでウズウズと煮える。胸に残した理性が、秘所でく
すぶり始めた淫靡な本能に犯されてしまう前に、ほのかが喘ぎを押し殺して告白した。
「なぎさにね……エッチなこといっぱいしながら……私もすごくいやらしい気分になってきて…
…。なぎさのあとでいいから……私も一緒に気持ちよくなりたい…って思ってたの……ああん
っ」
 ついに耐え切れず、喘ぎ声を漏らしたほのかが、さらに切ない口調で続けた。
「でもね……ダメなの。なぎさの気持ちよさそうな顔見てたら、胸も…大事な所もね、じんじん熱
くなってきちゃって……なぎさと一緒に溶けちゃいたいって思って……。だ…だから、ちょっとだ
け……ちょっとだけでいいから…………」
 力の抜けていく左右の手を、なぎさの両肩に置いて、快感に酔い崩れてしまいそうな身体を
支える。なぎさを気持ちよくさせている時から、ずっと体内に溜め込んでいた快楽の毒が、真情
を吐露したことによって解放され、一気にほのかを蝕み始めた。 
「あっ……あぁッ!」
「大丈夫っ、ほのか?」
 心配そうに見上げてきたなぎさに、言葉ではなく、潤んだ瞳で「続けて…」と伝える。その扇情
的な眼差しに、いったんは落ち着いていたなぎさの秘所が、再び愛液に潤みながら熱く沸き上
がってきた。
「ちょっとだけ…じゃあ満足できそうにないみたいだよ、ほのか。遠慮なんかしないで。アタシた
ちってさぁ……、もう…その…恋人同士なわけだし……」
「……恋人同士……」
 いざ口にすると照れくさくて、尻すぼみに消えていったその言葉を、ほのかが口の中で甘く繰
り返した。
「そうね。なぎさと恋人同士……すごく嬉しいっ。ついさっきまでは友達同士だったのに……、今
はもう誰もが認める恋人同士なのよね」
「誰もが…って、みんなにバレたら色々言われると思うけど……。まぁ、それも一種の愛の暖簾
(のれん)ってやつ?」
「暖簾じゃなくて、試練……」
 どうしてそういつもいつも、とんちんかんな言い間違えになるのか。ベッドに腰掛けているなぎ
さの頭上に、ほのかの深い溜息がこぼれ落ちた。それを苦笑で流しつつ、なぎさは、目の前に
揺れる果実をそれぞれの手で、二つ同時に愛でていった。
(ほのかのおっぱい……アタシのと違ってすごく柔らかい……まるでソフトクリームみたい……)
 慣れぬ愛撫でほのかの乳房をまさぐり、稜線に添った指に、優しく力を込める。肌のもつ
瑞々しい弾力と、乳房いっぱいに詰まった軟らかな脂肪とを同時に味わうその触感に、なぎさ
がたちまち虜になった。さわり飽きることのない柔らかな肉塊に、何度も指を沈み込ませ、妖し
いカタチに乳房をこね上げるなぎさに、ほのかが熱い溜息と共に喘ぎを吐いた。
「やだ……、私のおっぱい、おもちゃにしないでぇ……」
「だってぇ、さわってるとホントに気持ちいいもん。同じ中学生なのに、このおっぱいはちょっと
ズルイ」
 乳房を弄んでいた両手が離れ、ほのかの背に絡みついた。なぎさに抱きすくめられ、嬉しさ
に胸を躍らせるよりも早く、ぐいっとほのかの体が引き寄せられた。
「きゃっ」
 頭髪のさわさわとした感触が乳房をくすぐり、ほのかは短い悲鳴を上げた。
「ほのかのおっぱいってば柔らか〜〜いっ。もう最っ高!」
 ふくよかな乳房に顔を押し付け、無邪気に頬擦りするなぎさ。子供のようにあどけない仕草だ
が、なぎさが首を動かす度、髪の毛の感触がさらさらと、ほのかの乳房の先端を往復する。や
わらかな刷毛で撫でられるようなくすぐったさに、敏感な乳首が狂ったように快感を訴え、ほの
かのほっそりとした体が、ビクッ!…ビクンッ!と跳ね悶えた。
(いやんっ…なぎさったら! 頭…くすぐったぁぁぁい……!)
 指でもローターでも味わったことのない未知の刺激に、ほのかは思わず恋人の頭部に抱き
ついて、その動きを押さえ込んでしまった。突然、柔らかな胸のクッションに押し付けられたな
ぎさの顔が、心地よい圧迫感に酔いしれる。
(ずっとこのままでもいいけど……これって、息できないし)
 ぽんぽんとほのかの背を叩いて合図を送ると、頭部をきつくホールドしていた両腕が、そろり
そろりと弛められていった。
「……どう? 私の胸…堪能できた?」
「う〜〜ん……まだまだってトコかな。だって、ほら…」
 含みのある笑みを浮かべながら、なぎさがつんつんと乳房をつついてくる。怪訝そうな表情で
それを見ていたほのかが、ようやく意味に気付いて、呆れた声を上げた。
「そんなの出るわけないじゃない。私、まだ中学生よ」
「いーや、他の中学生には無理だけど、ほのかだったら出せるって。ほら見て、このおっぱい
のたぷたぷとした感じ。これって、中にミルクが詰まってる証拠だよ」
 何だかとても嬉しそうな顔で見上げてくるなぎさを見て、一切の無駄を放棄したほのかが、ハ
ァ…と溜息をつき、諦めて胸を差し出した。
「ミルク出ないからって、噛んだりとかしちゃダメよ」
「分かってますって。それじゃ、いっただっきま〜〜す!」
 はむんっ……。
 元気よく乳輪ごと咥え込んで、ぢゅるる〜〜っと音を立てながら強く吸い上げる。
「あはぁぁッ……! あッ…あぁッ、ああ゛んッ!」
 予想以上の快感が、ほのかの敏感な胸先を襲う。引き伸ばされそうなほど強く吸引された乳
頭が、母乳の出を促すためか、さらに舌で舐め上げられる。強引な搾乳を試みるなぎさの口内
で、吸い搾る…舐め転がすの繰り返しを休みなく受け、容赦のかけらも無く徹底的に嬲られ
る。
 全く悪意の無いなぎさの陵辱に、ほのかは、まるで何かのデータを取るために電気ショックを
与えられる実験動物のように、びくっびくっ!と身体を機械的に跳ねさせ、背に流れる黒髪を
ばさつかせた。
(あうぅぅっ…乳首がぁぁっ! ……ダメっ、気持ちよすぎて頭がおかしくなりそうっ!)
 ひたすらに母乳を要求してくる舌さばきの前に、白磁の裸身を娼婦のようにあさましくわなな
かせながら、快感に堕ちた声で喘いだ。
「あ゛…あ゛っ、ん゛ぅっ、あああ…うぅぅッ! もう…だめ…もうっ、もうっ…! あんっあん…あは
ぁぁッ! あああああっ!」
 息も絶え絶えな肺をせわしなく動かして、中学生とは思えないほどの艶かしい声を絞り上げ
る。乳首にむしゃぶりついているなぎさに「もう許して」と叫べば、この拷問めいた快楽の責め
から逃れられるというのに、陰部の奥を炙る官能の焔が、ほのかに耐え続けることを強要す
る。本能的な欲求の前に、意思も理性も踏みにじられて屈服し、ただの快楽人形に身を堕とし
たほのかが、甘ったるく醗酵した声で嬉びを謳う。
「こんなの…すごすぎるっ! あああんっ、なぎさの舌が…気持ち…はうぅッ! 気持ちいい
っ! も…もっとぉっ、もっと壊れるぐらいに…はぁぁんっ! 気持ちよくてダメになっちゃうぅぅぅ
ッ!」
(うわっ!? ほのか、オーバーヒートしちゃってるっ)
 ただならぬ様子に、ちゅぱっと乳房から口を離したなぎさが見上げると、ほのかが悲しそうに
眉根を寄せて、やめちゃ嫌っ…といった感じで首を横に振ってきた。
「うん…分かったから、やめないから。でも大丈夫? ほのかの声、スゴイことになってたよ」
 今度は逆の乳房に口を寄せて、唾液の跳ねる音を立てながら美味しそうに吸い付いた。小さ
な乳首の中に凝縮されていた快感への期待が、歓喜と共に弾け、乱気流のようにほのかの肉
体をかき回す。
「……いいよぉっ、そう…いっぱい吸って! あ゛…ああああっ、そう…もっときつく…。なぎさ、も
っと…ミルクの出ない私の…あっ、おっぱいを…罰を与えるつもりで…、んくぅぅっ! さっきみ
たいにきつくぅぅ…っ!」
(ちょっと待ってっ。いくら気持ちのいい事されてるからって…、ほのかの声…いやらしすぎ…
…!)
 鼓膜を打つ淫らに溶けた声に……なぎさは耐え切れず片手を股間に差し込んで、自らの火
照りを慰め始めた。
 ちゅぱちゅぱ…と唾液にまみれた乳房をしゃぶる音の狭間に、ぢゅぅぅぅぅっと乳首を吸い上
げる音を絡ませる。さらに、事前に噛まないようにと注意されていたにもかかわらず、これは母
乳を出さない罰なんだと言わんばかりに、ぷっくりと充血した乳首に白い歯を立てた。
「はああああっ、いや…やだ…噛まないでっ! お願いっ、痛いことはしないでっ!」
 よがり狂う淫楽の声に、初めて哀願の色が混じった。だが、処刑器具のように、なぎさの上下
の歯がゆっくりと乳首に食い込んでくる。硬いエナメル質の刃に、桜色の肉蕾を徐々に噛み潰
され、ほのかが「うくぅぅぅぅぅっ!」と苦痛のうめき声をあげた。もちろん、なぎさもそれなりに噛
む力を加減しているが、それでも敏感さが剥き出しになっているような部分に、この仕打ちは
痛烈だった。ガシッと、なぎさの後頭部と首筋を掴んで、崩れそうな体と壊れそうな心を必死で
支える。
 頭上に荒く乱れた息遣いを感じながら、なぎさは何度も刑を執行した。なぎさの歯が乳首に
食い込む度に、ほのかは体を震わして哀れな声で鳴いた。そして彼女は、痛みには、これほど
に甘美に響くものもあるのだということを経験するのだった。
「やあああんっ、噛まれて痛いのに……なぎさの歯が気持ちいいっ! あ゛っ! また噛まれて
るぅぅ……、ん゛あああっ! んっ、痛ッ! ……いい゛っ! もっといっぱい噛んでぇ!」
 快楽を煎じ詰めたような甘い声が、なぎさの耳の孔に侵入してくる。いやらしい響きで鼓膜へ
と通じる外耳道をくすぐり、撫で上げながら奥へ侵蝕。鼓膜を、さらには前庭窓を抜けて、ぐる
ぐると内耳の蝸牛を巡り、何万本もの神経線維を伝って一気に脳へと駆け進む。
(もうやだぁ……、アタシの頭の中で、ほのかが…ほのかがいやらしい事いっぱいしゃべってる
…。ほのかみたいな頭が良くて綺麗な子が……凄い事を口走っちゃってるよぅぅ! あぁんっ、
聞いてるアタシの脳みそが蕩けちゃうっ!)
 脳を直接犯す麻薬のような快感に、なぎさもまた、意思や理性を投げ出して、ほのかと同じ
快楽人形へと堕ちていく。ほのかの乳首を何度も噛みしだいて、卑猥に爛れた嬌声を途切れ
ることなく上げさせる。そして、どっぷりと快感に浸かった脳が命じるままに、色情一色に沸き
立つ股間を慰撫するのだった。