ツバメさんポイントカード 02
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ゆっくりと言うよりも、ねっとりと言ったほうがいい手つき。椅子に腰かけた尻に背後から添え
られた左手と、両太ももの間で妖しく動き続けるマナの手に、六花の全身が熱くうずいてくる。
秘貝の縦筋をなめらかに往復する、ポイントカードの角 ――― 丸みを帯びたプラスチックの
薄い硬さ。恥部を濡らす愛液を潤滑の蜜にして、淫らな感触を処女の性器に与えてくる。
「あああ…マナぁ、ああああ……あぁ…、ひゃっ…んっ……もおぅ、マナぁ……」
基本は緩やかなペースで、じらすように責めてくるが、時々不意を突いた意地悪も行う。今回
のように恥裂を浅く割りながら上下に動いていたポイントカードが、恥肉をグッと押し割って、そ
の内側の濡れそぼった粘膜をヌルヌルと擦(す)りまわしてきたりとか……。
「ん…あ、あぁ…だめ、今、ゾクッて来たから……あ゛っっ、また来た……、あぁん、マナぁ…」
六花の尻の添えたマナの左手に、びくん…びくんっ、と軟らかな脂肪の厚みが震える感触が
伝わってくる。膣粘膜をいじめられる快感で、椅子の上で小さく腰が跳ねているのだ。
――― 六花……可愛い……。
「ふふっ。このまま、お漏らしするまでイジメちゃおっかな〜?」
「だめ、あ……ひゃうっ!? ふあぁぁっ…あっ、あっ、やだぁっ、激しく動かさないでぇぇっ」
椅子の上で尻をよがらせながら、六花が甘い声で許しを乞う。恍惚となりながらも、失禁の不
安をつのらせた表情。淫靡な興奮のせいで、その切れ長の双眸には涙が溜まって ――― 。
ぞくっ…とマナの背に痺れが走った。
汚してはいけない宝石を ――― 菱川六花のカラダ全てを、情欲という粘つく泥にまみれさせ
て、ぐちゃぐちゃに汚し尽くしてしまいたい。
(……変。ひどいこと思っているのに、あたしの腰の奥、キュンキュンうずいてる)
「だめっ、マナ…だめっ、あー、わたし…こんなの……ああっ、だめっ……」
熱くぬかるむ処女の恥裂をポイントカードの丸い角で割って、浅く深くを微妙に繰り返しつつ
上下往復。無機質な硬さで処女の秘貝を犯される六花が、汗ばむ肢体を何度もくねらせて、椅
子の上で腰を揺すった。その反応を丁寧に観察していたマナが『責め落とし場所』を見つける。
「んー、こことか?」
「あっ、はっ…はっ、ああっ! だめっ、腰が…腰の奥……! ふぁああっ! だめぇっ!」
ポイントカードの丸い角が、淫らに蕩けた恥肉を割って、その奥で濡れる粘膜の一点をこま
かく舐め洗うような動きで、執拗にこすり上げる。
「……あ゛あ゛ッッ!」
突然、六花の腰がビクンッッ!と震えた。まるで腰の内側で強力なバネが弾けたような動き
だった。六花の予想以上の反応に、さすがにマナも手をとめる。
(六花の息、すごく乱れてる……)
まるで全力疾走した直後のように。涙のあとがついた顔が「ハアハア…」と喘いでいる。
「ちょっと休憩しようか、六花」
六花の太ももの間から、マナの右手が引き抜かれる。べったりと濡れたポイントカードと共
に。
「ふふっ、いやらしいね」
表面を粘液でぬめらせたポイントカードが、てらてらと電気の光を卑猥に反射する。まだ喘ぎ
の収まっていない六花が、マナの言葉に小さく『びくっ』と肩を震わせて後ろを振り返り、恥ずか
しそうに彼女を睨んだ。
クスッ、と微笑みを洩らしたマナが、ゆっくりと右手を口もとまで上げ、持っていたポイントカー
ドの角 ――― さっきまで処女の股間をいじっていた部分を、六花の視線を浴びながら、そっと
咥えた。
(ちゃんと六花の味……する)
六花が両目を丸くして、驚いた表情(カオ)でこちらを見ている。マナの心臓がドキドキと跳ね
る。いやらしいコトをしている自分を六花に見られると、カラダが熱くなって興奮してくる。
びくっ、と腰を引くつかせて、ポイントカードを咥えたまま、両方のまぶたを閉じる。
――― んっ、今、腰の奥が焼けるみたいにキュンキュンって…。
「マナぁぁ…」
泣くみたいに両目を濡らして、椅子の上でカラダをよじった六花が ――― 「んっ」と声を洩ら
して首を伸ばし、マナが咥えている角の反対側を優しく噛んだ。
少女たちが長方形の対角同士を咥えあう。
ポイントカードを間に挟んだ不思議なキス。
マナも「んっ…」と洩らしつつ、うっすらと両目を開き……、
(六花っ……)
ポイントカードを持っていた右手が、マナを求めて上がってきた六花の左手を強く握る。そし
て、左手を伸ばして彼女の肩を抱き寄せる。
くちびるで咥えたプラスチックの感触が、六花の息遣いに合わせて小さく揺れる。……興奮に
染まった息遣いだとすぐに分かった。マナの右手の代わりに、太ももの間へと差し込まれた彼
女の右手がせわしなく指を動かして、熱(ほて)った秘部を愛撫している。
(あたしたちって……すごくいやらしい……)
マナが、うっとりと顔を紅潮させる。互いにポイントカードの角を咥えあう奇妙なキスを六花と
交わしながら、熱くうずいてきた身体をモゾモゾとさせた。
(んっ、マナ……)
マナの興奮状態を知った六花が数秒ほど自慰に耽る指遣いを速めたが ――― ぴくんっ、と
唐突にその指をとめた。
――― 愛しい。
六花の口がポイントカードの角に強く噛みついて、マナのくちびるから奪い取る。
「あっ…」と声を上げるマナの手から逃れるように立ち上がり、美しい黒髪を揺らして、しなやか
にベッドまで歩く。速くもなく、遅くもなく、ついてきなさいと言わんばかりの歩調。
ベッドの縁に腰を下ろした六花が、マナを見つめたまま、ポイントカードを咥えた口で、くすり
…と静かに笑う。
めくれ上がって左右の白い乳房を露わにしているブラジャーも、ひざまで下がって恥所を丸
見えにしているショーツも、まだ中学千年生の少女を彩るにはあまりにも扇情的で ――― し
かし、今の六花にはその姿が嵌(は)まっていた。聖人を誘惑して堕とせそうなほど、ゾクリとく
る色気。
咥えていたポイントカードを右手に移し、それをマナに向けてチラチラ振ってみせる。
マナが、六花専用にすると言ったポイントカード。
「今夜は『特別感謝デー』で、わたしにエッチなことをすると、ポイントがいつもの1000倍。
……で、さっきのでけっこう溜まっちゃったワケだけど。ふふっ、さっそく溜まったポイントをご
利用になりますか?」
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なんだろう、とマナは思った。六花の手で優しく服を脱がしてもらう間、肌がゾクゾクしっぱなし
で……。下着を脱がされた時点で、腰の奥が溶けてしまいそうなほどうずいて、たまらなくなっ
てしまった。
「とってもいやらしい表情(カオ)してる…」と六花に耳元でささやかれると、マナにしては珍しく、
いじらしい態度で赤くなった顔をうつむかせた。
「い、言わないでよぉ…」
生まれたままの姿でベッドの縁に座らされた相田マナが、恥液でぬかるんだ処女の股間を隠
すように、白い両太ももの間にモジモジと両手を差し入れて、きゅっと締め付けるように挟む。
……マナは気付いていないが、そのせいで、胸に実る柔らかな双つの丸みが、左右から二
の腕に挟まれ、わずかに押し出されるみたいな感じでボリュームを強調させられた。
まだ緩いカーブを描くばかりの育ちかけの乳房だが、うっすらと皮膚を湿らす汗の効果で、な
まめかしい肉感を醸(かも)し出している。ぐっ…と柔らかな弾力の詰まった小ぶりな乳房の先
端に淡い桜色の乳輪を咲かせ、敏感な乳突起をツンとこわばらせていた。
来年から高校生活を迎える、健康的な女子生徒の裸体。まだ成育途中のスラリとした肢体
は、柔らかで瑞々しい肌の下に、優秀なアスリート並みの筋繊維を秘めている。しなやかな細
身で毎日のように男子顔負けの活躍をしつつ、学業の成績も上位クラス。
そんな文武両道の乙女が ――― 含羞の色香を全身から滲ませて、淫らな悦びを期待して、
六花の次の行為を待ちわびている。
「さてと…」
菱川六花が、甘美な興奮を抑えてメガネをかける。メガネをかけている間は、なんとか冷静
な自分を保てそうな……気がした。あまり自信は無い。
高いレンズなんだから、それぐらいの仕事してよね ――― と、心の声でメガネにお願いす
る。
マナの前に立った彼女は、すでに下着を脱いでいて完全なハダカ。だが、マナのように恥ず
かしがる素振りはない。
文学系の少女にふさわしく、あまり筋力を感じさせない体付き。ほっそりした全身の均整は、
母譲りの婀娜(あだ)をうっすらと匂わせている。電気の光に照らされた白い肌は雪の色。小ぶ
りだが、カタチの綺麗な乳房。やわらかな曲線を浅く描くヒップライン。
長い黒髪をキュッとゴムで束ねながら、レンズの奥の両目を細めて、全裸の恋人へ愛しげな
まなざしを送る。
「わたしなりのサービスで、マナをたっぷりと気持ちよくしてあげる」
「……ところで、その三枚のタオルは何なのかなぁ」
「いいから」
説明省略。
若干不安そうな視線を返すマナだが、六花に逆らおうとはしなかった。
奉仕するようにマナの前に両ひざを着いた六花によって、右ひざの上に右手首を置いた姿勢
をとらされ、その右ひざと右手首をくくりつけるように、一枚のタオルできつく縛られる。左ひざと
左手首にも同じように縛られ、最後に鼻の上から額にかけて ――― 顔の上半分に巻かれた
タオルが後頭部でぎゅっと結ばれる。
奪われたものは、体の自由と視界。
得たものは、何をされても抗えないという、心の奥にジワッ…と染み出してくる不安。
六花が顔を近づけてきても、マナは分からなかった。
「いい? 今からマナは徹底的にガマンをするの。
ルール1、わたしがどんなに意地悪なコトをしても最低限の声しか洩らしてはダメ。
ルール2、足と足は常にコブシ一つ分以上のスペースを空けておくコト。
2つのルールのうち、どちらか1つにでも反したら、罰としてこの恥ずかしい姿を写真に撮る
から」
クスクス…と甘やかな笑いを伴って告げられる声に、マナは今すぐ逃げ出したくなるような危
機感を背筋に這いずらせ ――― 同時に、ゾクゾクッ…と得体の知れない悦びを湧きあがらせ
た。
(どうしよう、どうしよう、あたし…)
迷いながらも、気持ちはイケナイ方向に傾いている。
六花は、そんな彼女をレンズ越しに見透かすようにさらに顔を寄せて、甘い毒の声音で優しく
ささやいた。
「……溜まったポイントの分だけ、じっくりとマナを狂わせてあげる」
不自然な姿勢のまま、びくんっ、とマナがカラダを跳ね悶えさせた。その隣へ全裸の六花が
静かに腰を下ろす。 ――― 愛しいよ、マナが。だからイジメてあげたい。動けない裸体に指を
這わせ、肩の丸みにくちづけ。
ちゅっ、という音が鳴っただけで、マナの全身が『ゾクリ…』と震える。彼女の肌から桜唇のや
わらかさが離れ、代わりに熱い響きの言葉が皮膚を這う。
「 ――― 剣の柄を飾るルビー、そしてサファイアの瞳もなくなった王子の像は、その全身の覆
う純金を一枚一枚剥がして、貧しい人々に配って欲しいとツバメに頼みました。
ああ、なんと愛しい王子さま。
ツバメは翼で優しく王子の像に触れながら、くちばしと舌で丁寧に純金を剥がしていきました」
オスカー・ワイルドの<しあわせの王子>を脳裏に思い浮かべて。
六花が ――― ツバメが、王子の像の肩に ――― マナの細い肩に、うやうやしいとも言える
態度でくちびるを ――― 柔らかなくちばしを触れさせる。
ちゅっ、ちゅっ、ちゅっ…とこまやかなキスの音が肌の上で跳ねる。六花のくちづけが甘い音
を鳴らすたびに純金が一枚ずつ剥がれてゆく。同時に、その下の『ただの女の子であるマナ』
が少しずつむき出しにされてゆく。
「ふっ…うっ、うっ……、んっ、ん゛っ、…はぁっ、く…ふっ……」
喉の奥から声を出さないようにと頑張るが、どうしても洩れてしまう。六花のキスの一つ一つ
に対して、マナの意思に関係なくカラダが、びくんっ…びくんっ…、と痙攣している。
(ツバメさん、くちばしがくすぐったいよぉっ! あっ、翼も……駄目っ、あんっ、くすぐったい……
くすぐったいいいっ!)
声を殺して悶えるマナが、拘束された不自由な全裸姿で、全身を揺らすようにして悶えた。ツ
バメの翼が、両肩や二の腕、わき腹などを触れてくる。……五本の指は、ただそこに置かれる
だけで、くすぐってくるわけでもないのに、非常にこそばゆい。
はぁ…はぁ…と息を熱くするマナの反応を見て、六花がいじわるく双眸をほそめた。メガネを
かけた理知的な白貌は、前髪に隠された額をじっとりと汗ばませ、どうすればもっとマナを ―
―― と、今はそればかりを考えている。
マナのうなじで甘くキスの音を鳴らしたくちびるが、ゆっくりと肌を這い滑る。ベッドに両手を着
いて、その縁からこぼれていた白い両脚を『すうっ』と引き上げる。
マナの皮膚にくちびるを張り付かせたまま、彼女の後ろで両手と両ひざをそろえて着き、可愛
らしい四つん這い体勢になった。
(じゃあ、少しばかり追い立ててみようかな、こんな風に……)
六花の桜唇がぬるぬると微かな蛇行をマナの背中に描きながら、こそばゆさにぐぐっとリキ
んだ両側の肩甲骨の間に到達。そして次は、背骨に沿って肌の上にわずかな凹みを生む中
心線を、熱く濡れたくちびるでなぞり出した。上から下へ……下から上へ……。
「ううっ…うっ…うっ……はあぁっ、ううっ…ぅっ……んっ、ふう゛っ…ぅっ…」
あまりにくすぐったくて、マナの背中が『ギチッ…』と激しくこわばったまま弓反る。なんとか声
はこらえているが、カラダはガマンできずに、ビクッ、ビクッ、と前後に小さく跳ね動いていた。
(ああっ…駄目駄目っ……六花、待って、あああっ、もうあたしっ、ホントに……あああっ、くすぐ
ったくて声でちゃいそうっ、……声でちゃいそうだよおおおっ)
責める場所を見つけた六花のくちびるは、ねちっこかった。わざとこそばゆくなるような小さな
キスを幾つも織り交ぜて、マナの背筋を舐めまわすみたいに往復する。
――― 熱いっ。
マナが、たまらなくなった股間を慰撫するために思わず両太ももをすり合わせようとして、ハッ
とした。ルール2に抵触してしまう。
「はあぁ、くううっ……う゛うぅっっ……」
背中をこんなにもくすぐったく責め抜かれて、ただそれに苛(さいな)まれるだけ。いやらしい
悦びに煮詰まった恥部がこんなにも疼いているのに、さわらせてももらえないなんて……。
ちろちろっ…。
くすぐったさに耐えている背筋を、いたずらっぽく六花の舌が這う。全身の肌の感覚が敏感に
なっているせいで、拘束された裸身が、ぶるるっ!と大きく震えてしまう。
快感という名の苦悶。マナの両眼が目隠しのタオルの下で涙をこぼす。
「あっ…あ゛っ……うぅっ」
(くすぐったいでしょう、マナ)
すっかり熱くなったマナの背中。彼女をじらせるだけ、じらしてあげたい。
――― 気が付けば、メガネのレンズに、ねとっ…と汚れが。
マナの背に浮かんだ汗か、それとも自分の唾液か。
どちらにしろ、菱川六花は、全身の骨が甘く熔けそうなほどの興奮を覚えた。
作戦変更。
まずは軽くマナを堕とす。
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