人魚姫の花珠(パール) 05


 びくっ…びくっ…。
 くすぐったさに弱いらしく、はるかの尻が、右に…左に…、落ち着きなく跳ね揺れる。
「お行儀の悪いお尻ね。これはキスで躾けてあげないと駄目かしら?」
 ちゅっ…。ちゅっ…。
 軟らかな肉を鳴らす甘い音。
「ふぁっ…、だめっ、ン゛ッ…、みなみっ…さん……」
 思わずくねらせた腰の動きを追って、はるかのひざが、くっ、と曲がった。同時に、臀部の筋
肉が締まって、うら若い乙女の尻が、その丸みを可愛らしく強調してきた。
 偶然、尻肉の動きに顔を押されたみなみが、
「あんっ…」
 と、短く喘いだ。
 そしてキスをいったん停止し、クスクス笑いながら、肉厚感のある丸みにギュッと頬を押しつ
ける。軟らかな脂肪をまといつつも、健康的な引き締まり具合を味わわせてくれるヒップ。こうし
ているだけで、みなみのカラダは自然と反応してしまう。
 腰の奥のほうで ――― 淫らな愛欲が、静かに温度を上昇させる。ブルッ!と一瞬強くカラダ
を震わせたみなみが、うっとりとした表情(カオ)で心地良さそうな声を洩らした。
「本当に……悪いお尻ね。わたしをこんなに誘惑するなんて……」

 はるかの腰を後ろから抱きしめていた右腕が離れ、うつ伏せになった自分のカラダの下へと
潜りこんだ。興奮を昂らせた14歳の裸身が、ぞくりっ…、と妖しく悶える。下腹部を這うほそや
かな指は、噛み殺したうめきと共に、両太ももの間へ滑り落ちた。
「はるかぁっ……」
 鼻先を尻の丸みに何度もすり付ける。彼女の生々しい体臭が、微妙な差だが、他の場所より
も濃い感じがした。はるかが敏感な尻を激しく悶えさせるのにもかまわず、その軟らかな皮膚
を強引に舐めあげ、自分の唾液に濡れた尻肉の匂いをしつこく嗅いだ。
「みなみさんっ、もうっ…駄目ですっ! ひっ、気がおかしくっ……くすぐったすぎてっ、あっ!」
「そうよ、はるか。いじめられて泣く声を、もっとわたしに聞かせてちょうだい」
 かわいいヒップの丸みに沿って、上下左右……不規則に這い回るくちびる。こそばゆさのせ
いで、はるかの裸身に、ビクッ…ビクッ…と小さな痙攣が断続的に走っている。だが、みなみは
まだまだイジメ足りないとでも言うかのごとく、今度は後輩の少女の尻を「ちゅちゅちゅぢゅっ
…」とこまやかなキスの連続でくすぐりまわしてやる。
「やだっ、う゛うっ…あ゛あ゛っ、はぁああっっ、んぐっ、ふぅっ、駄目っ、頭がもう……っ」
 はるかが泣きながら喘ぐ声を聞いていると、ぞくっ…、ぞくっ…、と今までに感じたことのない
ヨロコビを感じてしまう。
 芽生え始めのサディズム ――― 。
 愛蜜をじっとりとまとわりつかせた細指で、いやらしく自らの性器をむさぼる。とろけた秘貝が
熱く疼く。たまらない。『くちゅくちゅくちゅ・…』と粘つく水音を立てて、処女の恥肉を激しく愛撫
する指先。はるかの泣き声で、愛液の分泌量があきらかに増している。

 ノーブル学園生徒の模範であるべき生徒会長として、
 また、世界有数の財閥である海藤家の娘として、
 貞淑な乙女であらねばならぬ自分が、後輩のカラダに溺れるために、服も下着も脱ぎ捨て、
生まれたままの姿になって淫らな戯れに励んでいる。こんな事、想像すら出来なかった。
 少し可笑しくなって、口もとが緩んだ。
 本来ならば恥じ入るべきなのに、到底そんな気分になれない。
 今は、はるかのカラダに溺れていたい…。あとの事を一切考えずに、ただ目の前の快楽だけ
をむさぼりながら、どこまでも深く溺れていきたい。 

「 ――― 愛してるわ、はるか」
 健康的な色香を匂い立たせる思春期の少女の尻に、再び頬擦り。そして、ふくよかな尻肉の
谷間に鼻先をこすりつける。
「あっ…」
 はるかが両目を強く瞑って、ぶるぶると裸身を羞恥でわななかせた。息のくすぐったさで、匂
いを嗅がれている場所が分かったらしい。彼女の反応に気付いたみなみが、あえて聞こえるよ
うな声で独り言を洩らす。
「……いやだわ、少しくさいわね。動物の牝のニオイみたい……」
 汗ばんできた尻肉の割れ目の奥 ――― そこからうっすらと匂ってくる生々しい体臭を、大幅
に誇張。みなみの目論見どおり、この言葉は、恥ずかしい目にあっている中学一年生の心を
直接鞭打った。
「ううぅぅっ…」
 喉からしぼり出される、恥辱にまみれたうめき声。顔が火を噴くみたいに熱くなってくる。
 憧れの人にそんなニオイを嗅がれて……。部屋のドアに鍵をかけて一生引きこもりたいぐら
いだ。恥ずかしすぎて、カラダがぶるぶる震えている。
 ――― だが、腰の奥では、妖しい痺れのざわめきが生まれていた。
(みなみさんにこんなコト言われて恥ずかしいのに……どうして? 赤ちゃんを産む所がすごく
ムズムズしてきちゃった……)
 暗闇の中、言葉で辱められたばかりの少女の顔は、とろりと表情を溶かしていた。
 淫らな陶酔感に、身も心もすっかり支配されている。
(がまん…できな……い……)

 …ぶるっ。

「あの…生徒会長、また特例的に承認してもらいたいことがあるんですが……いいですか?」
「あら、なにかしら?」
 さらり、と前髪を払ったみなみが事務的な口調で聞き返してくる。
 はるかは、乳首をいじめてほしいと頼んだ時以上に胸をドキドキさせながら言った。
「もう、がまんできないんです…。赤ちゃんを産む所を、舐めてもらいたい…です」
「要望はそれだけ?」
「な…なるべくいやらしく……お願いしますっ!」
 みなみがお尻から顔を上げて、一度くすりと笑ったあと、淡々と事務的に告げた。
「分かりました。今回も生徒会長権限で特例的に承認します」
 はるかがもぞもぞと仰向けになるのを待ちつつ、次の言葉を口にする。
「さっきと同じで、提出はわたしに直接。期限は三日以内。ただし書面にする際には、今からわ
たしが言うコトについて、詳細に記入するように」

 ノーブル学園の生徒会長に相応しい玲瓏な貌(かお)で、暗闇に閉ざされた視界の先へ愛し
げなまなざしを送るみなみ。ベッドの上で仰向けになった後輩のカラダへ両手を置き、それを
支えに上半身を起こす。
 相手を従わせるために権力を行使する ――― その甘やかな官能に心を委ねながら、さら
に意地悪く言葉を続けた。

「 ――― まず、わたしにお尻のニオイを嗅がれて興奮してしまったコト。それが原因で赤ちゃ
んを産む場所がたまらなくなってしまったコト。他人の部屋…、それもあろうことか上級生のベ
ッドの上で淫らな行為を希望するというノーブル学園生徒にあるまじき行いに対する説明。加
えて、わたしの舌でどういう風な舐め方をしてもらいたいのか。舐められて、どんな状態になり
たいのか。
 ――― これらを全て書くのよ。もし一人で書けないのなら、わたしの部屋に来なさい。手取り
足取り、あなたが書くのを手伝ってあげるから」

 暗くて見えないのに、はるかは自分を見下ろす視線を身体で感じた。
 精神的な辱めを与えるための命令、
 それに従わされるはるかの反応を、暗闇越しに観察しているような……。
(手取り足取りっていうか、いやらしくお尻とか撫でまわしながら、エッチな声のささやきで書く事
を教えてくれたりするんだろうなぁ)
 書く事が多いというコトは、それだけ、してもらえる時間が長くなるというコト。
 胸の奥が期待で『きゅんっ』とうずいた。
 このベッドは、高貴な姫君の退廃的な遊戯の場。13歳の少女は、寵愛という名の淫らなご褒
美を求めて「はい」と口にした。
「生徒会長の言葉に甘えて、手伝ってもらうことにしますね」
 はるかのカラダに、ぶるっ…ぶるっ……と震えが走った。
 ――― わたしへのいじわる、たっぷりと用意しておいてください、みなみさん。

 でも、その前に、
 この日一番のヨロコビを、一番大切な場所で味わいたい。

「み…み…みなみさん、そ…それじゃあ、お願いしますっ」
「ふふっ、落ち着きなさい、はるか」
 今さらながら、初夜を迎えた新婚夫婦のような気持ちになる。
 みなみがそっと上半身を倒して、ほてった肌をはるかの裸身に重ねた。後輩の股間にくちび
るを這わせる前に、まずはアペリティフとしてのキスで気分を高める。くちびる同士を軽く触れ
合わせるだけのキスをゆっくりと繰り返し、お互いのカラダを優しく抱きしめる。
「…………」
 無言で伸ばした右手が、はるかの左太ももに触れる。追ってきたはるかの左手の甲を撫で、
今度は彼女の左ひざの後ろに手をすべり込ませた。くいっ、と手の平で持ち上げるようにチカ
ラを込める。みなみの意図に正しく気付いてしまったはるかは、微かに抵抗の気配をみせた。
だが、甘いキスを二度三度と重ねてやれば、その抵抗も自然と消えた。
 みなみにバレエの個人指導を受けているはるかは、大きく開脚して、ピンと上半身の隣に伸
ばした左足の裏を、頭の上で掲げた両手で支え持つ。

 ベッドの上で仰向けになった状態での、字バランス。
 節制しているわけではないが、アクティブにカロリーを消費してゆくはるかのカラダは、細く締
まっていて、ポーズをきめる事で、健康的な肢体の魅力を美しくアピールできる。
 しかし、全裸でこんな格好……。これは恥ずかしいだけだ。

「ぜ…絶対に電気つけちゃ駄目ですよ」
 暗闇で見えていないとはいえ、処女の秘所をここまで大胆に晒すのは、かなり勇気が要(い)
った。みなみが身体の位置をずらして、顔を下腹部のほうへ近づけてくると、「くっ」と喉を鳴ら
して両目をつむり、思わず顔をそむけてしまう。
(ふわあああっ、息があたってるぅぅっっ)
 逃げ出したいぐらい恥ずかしいのに ――― たまらなくカラダが疼く。
「は、早く…舐めてください」
「ええ、はるかがお漏らしするまで舐めまわしてあげるわ」
 意地の悪いことを言いながら舌を伸ばす。

 ぬるり…、と濡れた肉の感触。

「…………ッッ」
 はるかのカラダが、まるで肌の下に電流でも流されたみたいに『ビクッッッ』と痙攣した。喘ぎ
声が聞こえなかったのは、きっと歯を食いしばっているからだろう。「ちゅっ」と、とろけた軟肉に
甘ったるいキスを這わせた。みなみの顔のすぐそばで、はるかの右太ももが、ぶるっ…と震え
る。
(この様子だと、本当にお漏らしするかもしれないわね)
 ちゅっ…。ちゅっ…。
 地雷原を歩くように慎重に、敏感すぎる処女の蕾へ、やわらかなタッチのキスを重ねる。優し
い快感で徐々に慣らしていこうとするが、はるかにとっては、そのキスのひとつひとつがこそば
ゆすぎて、閉じた両目の端に涙を浮かべている。
(ううーーーっ、駄目ええええっ)
 気持ちよすぎて、肌の下がぞわぞわとしてきた。
 胸先をいじくりまわされた時以上に感じているが、ヘタに身悶えれば、I 字バランスのポーズ
が維持できなくなってしまうのが問題だった。
 早く舐めてほしい ――― さっきはそう願ったのに、今は早く終わってほしいとさえ思う。
 こんなにもくすぐったい状態で、字バランスはきつい。
「…くっ、うぅっ……うっ、んっ……うっ、ふぅっ」
 はるかの抑え気味の喘ぎ声に、みなみの背筋が『ぞくり…』と痺れた。暗闇に視覚をふさがれ
ているせいか、耳の感覚が敏感になっている。愛しい後輩が懸命に快感をこらえようとしてい
る声は、非常にくすぐったかった。
 また右手が伸びてしまう。 ――― 自分の両太ももの間へ。
(んっ、わたしのほうが……先に降参してしまいそう)
 はるかの恥部に、ゆっくりとくちびるを滑らせる。
 ようやく生え始めたばかりの陰毛は、産毛のように柔らかい。
 あどけない性器をねっとりと濡らす彼女の蜜を、陶酔の表情で「ちゅぢゅっ…」と吸い、口の
中で唾液と混ぜ合わせて、ごくりっ、と飲み下す。その前後の数秒ほど、濡れそぼった恥部を
いじる指の動きが異常に激しくなった。
(んん゛っ…!)
 みなみのくびれた腰の下で、綺麗な丸みを描く尻が、びくんっ…、と小さく跳ね上がる。大財
閥の令嬢とはいえ、こうなってしまえば、もう快楽の奴隷にすぎない。
「ああっ、いやらしい味がするわっ、はるかっ」
 わざと大きな声を上げるみなみ。
 期待通り、恥ずかしさを耐え忍ぶ声がすぐに返ってきた。
「ううっ、そんな大きな声で言わないでくださいぃぃ…」
 それは甘美なスパイス。
 言葉による辱めを受けた彼女の気持ちを思うと、右手の指でいじっている秘所の奥がゾクゾ
クとしてくる。初々しいサディズムが刺激されてしまう。

 くちびるが皮膚に触れるか触れないか程度の微妙な加減で、ゆっくりと首を左右に動かす。
そうすると、まるで羽毛で優しく性器を愛撫されているみたいで ――― くすぐったくて、狂う。
「あひぃっ…ふわぁぁ……、だ、だ、駄目です…みなみさん……、うっ、あッッ!」
「あら、カラダをこんなにヒクヒクさせて……もっとしてほしいのね、はるか」
「ちが…はひぃッ!? くっ…待って、みなみさっ……だめっ、だめっ…」
「くちびるだけだと物足りない? ふふっ。はるかは欲しがり屋さんね」
 ちゅくっ…と、くちびると濡れた肉がキスする音に続いて、みなみの舌先が、つっ…と処女の
秘貝に触れた。
「んっ…くっ!」
 細身の裸身が I 字バランスの大胆なポーズを維持したまま、くいっ、と背筋を仰け反らせた。
 子作りの仕方も知らないような無垢な性器だが、快感の味はもうすっかり覚えていた。舌先を
わずかに動かされただけで、新たな蜜を垂らしてしまう。
「はあっ、あぅ、みなみさん……、だめっ、頭もうおかしくなりそう」
 無視して舌が這ってくる。
 ちろちろ…ちろちろ……と。
 じれったくなるようなくすぐったさ。体がウズウズする。 ――― でも、狂うほどじゃない。
(こ…これならガマンできるかも…)
 最初はそう思って安心していたはるかが、次第に喘ぎ声に泣き声を混ぜていった。
 気持ちよすぎて ――― 処女の恥部が熱くとろけてくる。
(これくらいなら大丈夫って思ったでしょう、はるか。ふふっ、弱火でも時間をかければ、十分に
火は通るのよ)
 …びくっ…びくっ、と何度目かの震えが腰の深い所を走った。それははるかよりも、彼女の股
間を舐めているみなみのほうがよく分かった。
「お漏らししそうになってるのかしら?」
「な…っ、なってません!」
 かわいらしくムキになるはるか。声を出さずにみなみは微笑んで、彼女の股間へ舌を伸ば
す。
 はるかが一転して、いじらしい声を放った。
 みなみの舌が、性器をぬめらす愛液を丁寧に舐めとる。別の場所に「ちゅっ」とキスをして、
そこも丁寧に舐め上げてから、また次の場所に移る。
「ふふふ、どこを舐めても、はるかの味がするじゃない。……ここならどうかしら?」
「はうっ…くっ」
「ざんねん。やっぱり、はるかの味がするわ。ふふふっ…」
 こっそりと ――― くちびるを性器になすりつけ、はるかの分泌した粘液でグロスを引いた。
(はるかのせいでこんなに……、ふふっ、指がすっかりベトベトじゃない)
 はるかをいじめていると、子宮がゾクゾクとうずいてしまう。カラダが快楽に翻弄されて、今で
は性器に指を這わせただけで、『ジン…』と甘美な悦びに貫かれるほどだ。
(特にここ ――― すごい)
 ほっそりした中指が、クニクニと小さな円を描くように動く。偶然見つけたクリトリス。指のチカ
ラに微妙な強弱をつけて集中的に弄ぶ。包皮を被っているが、それでも快楽の真珠がもたら
す恍惚感は、14歳の少女を肉欲の悦びで狂わすには十分だった。ノーブル学園のプリンセス
が、あさましく腰を揺すってしまう。
(はるかっっ ――― )

「ひあっっ、あっ、あっ、みなみさんっ、舌……あ゛っ」
 秘所の軟らかな部分を、ぬめった舌先の往復が圧迫してくる。はるかが反射的に腹筋を、ぐ
っ、と締める。みなみの乱れた呼吸を性器で直接感じてしまう。ひどくくすぐったい。
 ……はるかは、すぐには解からなかった。
 さっきよりもせわしなく舌を動かして舐めている場所。はるかの味が濃い濡れ肉。
 知識ではなく、直感で理解した。
 そこは ―――――― 。
 はるかが眉間に悩ましいシワを刻んで、激しく喘いだ。
「みなみさんっ、あぁっ…あ゛っ、赤ちゃんの作り方を、みなみさんの舌で教えてください!」
「……っっ!」
 みなみが、はるかの股間に顔をうずめたまま、びくんっ、と裸身を跳ねさせた。
 自慰に耽る右手が、がまん出来ずに包皮の上からクリトリスをキュッとつまむ。
(はるかの……赤ちゃんっっ)
 処女の粘膜をなめまわしていた舌が、小さなくぼみを探り当てた。
 ――― はるかの膣口。
 ググッと舌先が強引にその小さな穴を押し広げ、浅く潜りこんだ。
「 ―――――― ッッッ!!」
 初めての異物感。
 たまらず膣の筋肉を収縮させて抵抗。頭が数秒間混乱して ――― それが治まった時に性
器に残っていたのは、快感の強い余韻。はるかの子宮が恍惚と酔う。愛する人の赤ちゃんが
欲しいと叫ぶようにうずく。

 みなみがはるかの股間から顔を上げた。くちびるだけではなく、他の場所も淫らな蜜に汚れ
ていたけれど、表情の高貴さには一点の曇りもない。迷いのない愛のせいだ。
「一緒に赤ちゃんを作りましょう」
 ノーブル学園のプリンセスが、静かにそう言った。
 はるかが告げずとも、今の彼女の気持ちが手に取るように分かる。物理では解明できない、
愛し合う者同士のつながりが、二人を確かに結んでいる。
 いったん起き上がったみなみが、字バランスの姿勢のまま待っている後輩の腰をまたい
だ。そして、ほっそりした両脚を前後にピンと伸ばして、ゆっくりと腰を下ろしてゆく。
 ほぼ180度の前後開脚。 ――― バレリーナのような身体のやわらかさで、二人の秘所を淫
らにキスさせた。