“ It's Magical Show Time ! ” 03
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――― 息が苦しくなってきたのは、きっと気のせいよ。顔も赤くなってないし。
保管庫の空気が、直接、素肌に触れる。微かにひんやりとした感覚。生まれたままの姿にな
ったリコが、かろうじて浅い曲線を帯びているだけの胸を左腕で覆って隠す。
……本当は右腕も使って全裸になったカラダを隠したい。でも、そこまですると過剰に意識し
ているみたいで恥ずかしい。
チラリとみらいのほうに視線を走らせる。
もうすぐ中学二年生を迎える少女の肢体は、思春期の成長をうっすらと匂わせ始めてはいる
ものの、まだまだ子供っぽさのほうが勝っていた。
盛り上がりを感じさせない胸の肉付き。胸先を主張する淡い桜色のつぼみは、皮膚の白さに
半ば溶けてしまって分かりづらい。
透けそうなほど薄くて白い肌は、腰の後ろのかすかなくびれに続いて、若々しいヒップのふく
らみをなめらかに描いているが、そのサイズは実に小ぶりで可愛らしい。
(一緒にお風呂に入った時は気にしなかったけど……、わたしと同じような体付きね)
なんだか親近感が湧く。
リコと目が合うと、うつむき加減のみらいが顔を赤らめて、
「あはは…、ハダカって恥ずかしいね、リコ」
と、はにかみの表情を浮かべてみせた。
幼げなハダカの姿を隠そうとはしていないが、カラダの横に下ろされた細い両腕は、左右共
に手をキュッと小さく握りしめていた。
「…ご、ごめんなさいっ」
と、リコが謝って、みらいの裸身から視線をそらした。それだけでは足りず、両目も閉じた。
――― しかし、本当はもっと見たい。
みらいの全部を ――― 知りたい。
今しがた見たばかりの彼女のハダカを脳裏でなぞって、くちびるに震える吐息を乗せた。
気持ちがひどく昂っている。
(このみらいは、あくまでソックリリーの変身したみらい。
本物じゃないんだから、別に見たって…………、いいえ、やっぱりそんなのダメね)
本物かどうかは関係ない。ハダカの女の子を辱めるような真似はするべきではないと思った
リコが、右手でみらいの手を引いて、一緒にしゃがみ込んだ。
足の裏には、ひんやりとした金ダライの感覚。
小さなプール程度に拡張された金ダライには、ぬめりを帯びた液がひたひたと満ちている。
生成した魔法除去薬の効果は、魔法に比べて、効果が現れるまでに時間がかかる。
リコが、なるべくみらいのカラダを見ないように目を開けて、その液に左の手の平をつけた。
「くすぐったかったら言ってね」
…ぴちゃ。
濡れた左手で、みらいの太ももをさわった。
スベスベとした肌の張りに包まれた肉付き ――― 。それが瑞々しい感触となって手の平に
跳ね返ってくる。
「……っっ」
リコの手の平の下で、その太ももが、もじっ…と動いた。しゃがみ込んだ姿勢のまま、みらい
が小さく腰をくねらせたようだ。
「くすぐったかった?」
「ううん、平気だよ」
白く、キメこまやかな肌の上を、リコの左手が優しく往復。健康的な13歳の太ももに、ぬめっ
た液を塗りつける。さっきよりも、みらいの反応は顕著だった。手の平がふとももを這う動きに
一瞬遅れて、まるで悶えるように腰を揺すってくる。
言葉では平気と言えても、少女のカラダはそういうワケにはいかなかったようだ。
繋いだままにしてあったリコの右手を、みらいの左手が強く握ってくる。
本人は無意識なのだろう。少し痛いぐらいだが、その感覚はリコの胸を甘くうずかせた。
(ふふっ、みらいったら。やっぱり、くすぐったいんじゃない)
かわいい。
一度、太ももから手を離し、足を濡らす魔法除去薬でピチャピチャと手の平を洗った。そして
また、みらいの太ももへと手を伸ばす。
…ぴちゃ。
「んっ…」と、押し殺した声を上げるみらい。
リコが、間近で向き合っているその顔を覗き込む。
「どうしたの? ……平気なんじゃなかった?」
意地が悪いと思いながらも、魔法除去薬でぬめった手の平が、太ももの表面を何度も前後
に撫でさすりつつ徐々に奥のほうへと滑ってゆく。
みらいの喉が、くっ…、と震えて、腰が微かに上下する。
くちびるから洩れる吐息は、熱い湿りを帯びて震えていた。
「…………」
「うん? ねえ、みらい、もしかして声をこらえようとしているの?」
かわいらしく首を傾げて、甘い声で訊ねるリコ。
子供っぽいサイズの尻に手を這わせ、その溌剌とした肉感を、さぁーっ…、と優しくひと撫で。
「あっ…」
みらいが眉根を小さく寄せてうめく。
まだ色気を醸すほどのボリュームは無くとも、感度は十分に育っているようだ。
リコへと投げかけられたまなざしは、涙の潤みをたたえているせいか、切なげな色を帯びて
いた。それを見つめ返すリコが、顔同士の距離を縮めてささやきを交わした。
「……くすぐったいのは駄目?」
「…うん。……でも、リコにさわられるのは嫌じゃないの」
ちょっと待ってね ――― と、リコが言葉を切って、みらいの右手を取り、自分の左肩へと乗
せた。接触が増えた分だけ、みらいの安心感が増す。
「……くすぐったいのがガマンできなくなったら、このままわたしに抱きついていいわよ」
「抱きついていいの? ……ん、じゃあ、もうガマンできない」
「…こら、みらいっ」
リコが小声で叱る。しかし、みらいを見つめる瞳の奥には微笑みがあった。
再び魔法除去薬に浸した手の平で、キュッと肉の締まった尻をゆっくりと撫でまわす。
くすぐったさには本当に弱いらしく、リコの手がぬるりと這うたび、しゃがんだ姿勢のため後ろ
に突き出されたヒップが、可愛らしく上下に揺すられた。
「あっ…。ねえ、リコぉ……くすぐったいよ」
リコのくちびるに、生温かい吐息の震えが触れる。……くすぐったい。リコがもう少しだけ、二
人の顔の距離を縮めてみる。くちびるに息の震えが触れるタイミングで、その湿った空気を吸
う。みらいにバレてしまうのではないかと思いながら、ドキドキと胸に興奮を募らせる。
(わたし、みらいの息……吸っちゃってる……)
――― ガマンしないでよ、みらい。
わたしのほうが、ガマンできないじゃない。
手の平で撫でるのをやめた。代わりに、あどけない尻の丸みに中指の先っぽが這う。かろう
じて触れているという程度のチカラ加減で、くるくるっ…くるくるっ…と尻の表面に円を描く。
それは一ヶ所だけではなく、ランダムに場所を変えつつ何度も。
「やっ…だめっ、リコ、それ……あっ」
くすぐったさに責められて、喘ぐように揺すられていたヒップが、びくっ…びくっ…と小刻みに跳
ね悶え始めた。女子中学生の健康的な尻付きをもてあそぶ、いじわるな指の動き。
リコの右手を、ぎゅうっ、と強く握ったあと、その手を離したみらいが両腕で抱きついてくる。
金ダライに両ひざを着いて、やわらかな裸身の重みをリコのカラダに預けるように。
「ようやく音(ね)を上げたわね、みらい」
しゃがんだ姿勢をそっと崩して、金ダライに尻を着く。両ふとももを大きく開くのには抵抗があ
ったが、こうしないとみらいのカラダを深く招き入れられない。
(はしたない格好だけど、仕方ないわね。もうガマンなんてしてられないし)
みらいの腰を、ぬめった手の平でなぞり上げる。
「やっ、あっ…!」
くすぐったそうに、キュッ、と反る腰のくびれ。たまらないといった感じで、みらいが強くカラダを
密着させてくる。肌が熱い。もっとみらいにさわりたい。
ギュッ、と自分からも抱きつく。みらいの肌が上気して、自分と同じくらい熱くなっている。
愛しい。
みらいのカラダに押しつけた肌が、ぞくりっ、と震える。まるで皮膚の下で砂糖が甘く溶け出し
たみたいな気持ちよさ。みらいに対する感情と、身体の感覚 ――― 二つがシンクロしている。
(みらいのカラダも、きっと今、こんな感じに……)
ふたりでもっと甘く、溶け合ってみたい ―――――― 。
自由になった右手でも金ダライにあふれた魔法除去液をすくい、みらいの腰の裏に塗りつけ
る。
みらいが、ひっ、と小さな悲鳴を洩らして、さらに強くしがみついてきた。
「ダ…ダメなのっ、リコっ……」
「ふふっ、ガマンよ、みらい。いい子にしてなさい」
リコが左右の手を使って、みらいのなめらかな腰のくびれをヌルヌルと交互に撫でまわす。
ぞぞぞっ…と、みらいが子供っぽい裸身を震わせて悶えている。
くっ、と突き出された腰のせいで深くなった腰後ろの曲線。そこを、にゅるんっ、とワザとすべ
り落ちた右手が、あどけないヒップの谷間を浅く中指でなぞった。
「ひゃああぁぁ〜〜っ」
びくんッッ!
みらいの背筋が跳ね震えた。
リコは涼しい顔で、
「うん? ここがどうかしたの?」
と、言いながら、かわいげのある尻肉の割れ目に、軽く曲げた中指を何度も往復させた。健
やかに育ちつつある尻の丸みが、ぶるるっ…とわななく。
「あっ、あっ……だめっ、だめ、リコ……」
そんな場所をさわられる恥ずかしさとくすぐったさに耐え切れず、みらいが「リコっ!」と強く名
を呼んで抗議の意を表した。しかし、リコは尻の谷間をなぞり上げる指使いをやめない。
(だって、本当に嫌だと思っているのなら、きっと……)
みらいは、熱くなった肌と肌をすり合わせるように抱き合おうとはしないだろう。
…きゅっ。
こんなコトをされている状態で、リコを抱きしめる両腕に、可愛らしくチカラを込めたりなんてし
ないだろう。
はぁっ…、はぁっ…、と息遣いが乱れたままの口が、リコの左耳にくっつきそうなほど近づい
てきた。そして、羞恥に震える声をこぼした。
「リコの……いじわるっ」
耳孔の内側に、ぞくり…っ、と甘美なこそばゆさが這った。喉の奥で、うっ、と呻いたリコの指
が一瞬止まった。けれど、表情に恍惚の色を湧かせながら、またすぐに尻の谷間へ指をすりす
りと沿わせる動きを再開。
みらいが「あぁぁっ…」と色っぽさのにじむ声で啼(な)いて、腰を揺すった。
「誤解よ。いいかげんな塗り方だと、あなたが元に戻れないじゃない」
そう言って、リコがうっすらと笑みを浮かべる。
「しっかりと薬を塗ってあげるわ。お尻の……奥のほうまで」
一度、魔法除去薬に浸すために離れた手が、再びみらいの臀部へ。ヌメリを帯びた中指で、
尾てい骨のあたりをナデナデとくすぐりまわしてから、軟らかな尻たぶの間へと深くもぐりこませ
る。
「リ、リコぉぉ…」
みらいが恥じらいの涙を両目の端に盛り上がらせた。
ギュウッ、とリコのカラダにきつく抱きつく。
「やっ、だめっ……そんなトコ……うっ…」
「ふふっ、いい子にしていれば、すぐに終わるわよ。ねっ、みらい」
やや蒸れている尻肉の谷間の底で、リコの中指が秘密の場所を探り当てる。
ふにふにした軟肉の触感。リコの指に反応して、その奥でキュッと括約筋が固く締められる
のが分かった。
ゾクッ ――― 。
(恥ずかしいのね? 恥ずかしくて、くすぐったくて ――― 気持ちいいんでしょ?)
魔法除去薬を塗るという名目で、リコの中指が、まだ13歳の少女の排泄器官をヌルヌルと
撫でまわしていく。
「あ゛あ゛あ゛っ…」
生まれて初めて、肛門で感じる指使いのくすぐったさ。みらいが声を震わせて、子供っぽい裸
身を悶えさせた。
「だめっ、リコ……あ゛っ、や…あっ、あ゛あ゛ぁぁ……」
女子中学生の若々しいヒップの奥で、ほそやかな指が、熱くぬめってきた穴の感触を味わ
う。
肛門の軟らかな感触を指の腹で軽く圧迫したまま、クニクニ…とその指を動かす。
「……ううぅぅ」
両目を閉じたみらいが、気持ちよさそうにうめく。
(ああ、みらい……)
リコは、背徳的なよろこびを表情の裏に秘めて、大切な友の肛門に魔法除去薬を塗りこむ。
時折、恥ずかしげにすぼまった尻穴を優しく解きほぐすような動きも織り交ぜつつ、時間をた
っぷりとかけて、丁寧に愛撫を続ける。
「うっ…うっ、あっ、う゛ぅ……あっ、あ…くっ、うっ、…うっ」
リコの左耳に何度も吹きかけられる、熱い興奮の喘ぎ。
白い尻の丸みがなまめかしく上下に揺すられ、その動きに合わせて、リコのカラダに抱きつ
いている両腕が緊張と弛緩を繰り返してくる。
そんな彼女の背をもう一方の手で抱きしめながら、リコがうっとりと言葉をこぼした。
「いい子ね。本当にあなた、かわいいわよ。わたしの……みらい」
こんなにいい子にしているのに ――― 全然すぐに終わらなくてゴメンナサイ。
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