“ It's Magical Show Time ! ” 05


◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

 塗る…。
 塗る……。
 リコの可憐なふくらみかけの乳房を甘やかな手付きで撫でまわし、先っぽを指の腹でこする。
けれど魔法除去薬でヌメリのせいで、小さな突起がクニュクニュと滑って、うまく捉えられない。
 こそばゆそうに身をよじるリコが、くちびるから熱い吐息をこぼした。
「やっ…、あん…、胸……変になってきちゃう」
 みらいを見つめる瞳に、いじらしい涙を浮かべる。彼女の指を拒んでいるのではなく、もっと
欲しいと告げるための、切ないおねだりの視線。
 彼女と視線を絡ませるみらいが、あえて声を出さずに、ゆっくりとくちびるを動かした。

 ――― が ・ ま ・ ん 。

 そのくちびるの動きを、ねっとりと追うリコの視線。潤んだまなざしが切ない色を増す。
 とてもガマンなんて出来なさそう。
 みらいにいじめてもらいたくて、まだ大人の色香を帯びていない細い肢体を震わせた。
 リコの胸先から離れた手の平は、右側のわき腹へスルリと滑り、薬液にまみれた手を強く押
し当てて前後にこする。ちょうどあばら骨のすぐ下辺り。くすぐったいことをされると、イジメられ
ている気分になる。
「あっ……あぁっ、ンッ……」
 くすぐったさに身を委ねるリコが、まぶたを下ろして喘ぐ。
 ……でも、胸の先っぽと違って、むず痒く響いてくる気持ちよさがない。みらいの柔らかな手
の感触は確かに気持ちがいいけれど、物足りない。弱火で煮られているみたいだ。
(だめ……ガマンできなくてムズムズする……)
 わき腹を撫で下ろして、今度は腰を這うヌルリとした手の平の感触。リコがそれを感じなが
ら、右手を自分の胸へと持っていく。 ――― だが、その手首を、みらいの左手にやんわりと掴
まれてしまう。
「あっ」
 手首に優しく絡み付いてくる、ほっそりとした指。チカラはほぼ込められていないのに逆らえな
い。リコの右手がゆっくりと胸から離され、肩から上へと引き上げられる。
「ハイ、リコ。こっちの手だけ、このままバンザイしててね」
 何かをされる ――― リコはそう直感したものの、ゾクゾク…と背筋に湧きあがった期待に理
性が屈してしまう。従順にみらいの言葉に従う少女の表情は、何か甘いものを口に含んだか
のように蕩けている。
 しかし、数秒もしない内に、その表情は崩れた。
 みらいが手首から手を離して、白くなめらかな腋(ワキ)のくぼみに、つっ…、と指を這わして
きたのだ。リコの裸身が、一瞬、跳ねるようによじられた。
「そっ…、そこはっ!」
「リコ、ちゃんとバンザイ続けないと……気持ちのイイことしてあげないよ?」
「……っっ!!」
 腋の内側の柔らかな肉の熱さ。粘度のある薬液をまとわりつかせた指先が、そこを愛(め)で
てきた。弱々しいほどのチカラで、緩やかな動きで、くすぐったく撫でまわしてくる指使い。
「ああっ、あっ、ひぃぃっ!?」
 リコの後ろで、ポニーテールにした美しい黒髪が暴れた。
 刺激に敏感な腋肉を、濡れた筆でなぞられるようなこそばゆさ ――― これに、リコに耐えら
れるはずもない。
「ふっ…あっ、あ゛っ…嫌っ、嫌よっ、だめっ、ひゅっ……許し…はあぁぁっ!」
 びくっ!びくっ!と腹筋を引くつかせ、上半身全体を何度も震わせるリコ。気がおかしくなりそ
うなくすぐったさのせいで、両目の端に溜まっていた涙があふれて、頬を伝い落ちてゆく。
「だめっ、死んじゃうッ……」
「ふふっ、安心して、リコ。今からはくすぐったすぎて ――― 死ぬことも出来ないよ」
 
 金ダライのプールの中で、二人の少女の裸身が寄り添う。
 座っているというよりも、へたり込んでいるという表現が相応しいリコは、チカラの入っていな
い左手で、かろうじてみらいの背中を抱いている状態。少女のカラダが揺すられるたび、手の
位置がずるずると下がっていく。
 表情は何かをガマンしているみたいに苦しそうだが、はっきりと分かるほどに恍惚の色もにじ
ませていた。
「あぁっ…みらいっ、もう……これ以上……あっ、無理っ……ああっ」
 右手の指が、ぴくっ…ぴくっ…と、無意識に宙をかく。
 みらいの右手に手首を掴まれて、頭上に掲げるように高く持ち上げられた右腕。
 大きくオープンになった白い腋は、みらいの頭でふさがれていた。
 少し窮屈そうにカラダを縮めたみらいが、リコのわき腹に左手を添え、柔らかな腋のくぼみを
優しく愛撫するように、そしてくすぐったく、甘いくちづけを繰り返していた。
 ちゅっ…ちゅっ……。
 何度も響くキスの音に合わせて、腋の感覚が、くすぐったく溶けてゆく ――― 。
「うっ…う゛ぅっ、やめ……本当にもう……あああっ!」

 ゾクぅっ ――― 。

 もう何度目か分からなくなってしまった身震い。
 さっきからおあずけをくらっている両胸の先っぽ ――― なめらかな乳頭は、淡く桜色に溶け
た幼い乳輪の中央で、ピンピンに尖っている。

 敏感な腋肉へスーッと滑らせてくる、くちびるの感触。 ――― くすぐったいっ。
『ちゅぶぅぅっ…』と、ワザと吸引音を長引かせるキス。 ――― くすぐったいっ。
 感じやすい柔肉に這う熱い息遣い。 ――― くすぐったいッッ。
「はあっ…あ゛あ゛ぁっ、あ゛っ、ああっ……あ゛ぁぁっ…」
 みらいの手に掴まれた右腕がプルプルと震える。
 鼻の頭をスリスリさせつつ腋のにおいを嗅いでくる動き。 ――― こそばゆいっ。
『ちゅちゅちゅっ』と、抵抗できないリコの腋を小刻みに吸ってくる。――― これ以上はっ。
 まだイジメ足りないのか、舌先で腋のくぼみをなぞるように、つーーっと……。
「ふあ゛あ゛ぁぁっっ…!」
 ――― もう無理っ! くすぐったすぎて、たまらないっっ!
 このままだと頭が狂ってしまうっ。

「みっ、みらいっ! い…いいかげんにしないと……お、おこるわよっ!」
 13歳の無垢な少女でありながら、ゾクゾクするような甘美なくすぐったさに腋を犯されていた
リコが、ついに軽く限界を超えた。
 みらいの右手を振りほどいて、彼女の頭に『ごちんっ』とゲンコツをくれてやろうかと思った
が、それよりも早く右手首が解放される。
(お、終わった?)
 ふぅっ…、
 と、胸を撫で下ろすかのような溜め息をついたリコが一瞬だけまぶたを閉じた。
 ――― 熱くなった背中を、ぎゅっ、と両腕に抱きしめられる。
 あわててリコが目を開くと、すぐ間近に、みらいのいたずらっぽく輝く瞳が。
「リコ、わたしのカラダにお薬ヌリヌリして。さっきわたしが教えてあげたみたいに……」
「え…、わたしのほうが動くの?」
 胸の微妙なふくらみが描くカーブや、幼児体型のなごりを匂わす腹部に、べっとりと塗られた
魔法除去薬。ふと視線を下げて、ヌメヌメになった自分のカラダ見おろしたリコが、その華奢な
肢体に恥じらいを帯びて、もじもじとためらう。
「今は、その……動けないの。わたし、腰が抜けちゃって……」
「ふふっ、リーコっ」
 気安い呼びかけに続いて、みらいのくちびるが左耳のそばに寄せられた。くっつきそうな距離
で、リコの耳に息を吹きかけながら、魔法のささやきを口にしてくる。
「胸の先っぽ……、わたしのカラダにいっぱいこすりつけていいよ…。
 ガマンできなくなってるよね、リコ? ふふっ、胸の先っぽ、ずっとウズウズしてるよね?
 ヌルヌル…ヌルヌルってこすりつけたら、すっごく気持ちよくなれちゃうんだよ? ねっ、しよ。
リコ。わたしのカラダを使って、先っぽの感覚が変になっちゃうまで、いーっぱい……」

 甘く酔わせる声音だった。
 両太ももの間で、これまでに感じたことのない疼きを覚えてしまう。汚(けが)れを知らない純
潔の部分が、初めて欲情の潤みを湛えたことに、リコは気付かない。
 ――― このみらいのカラダで気持ちよくなりたい。もう、それしか考えられない。
 勤勉で真面目な少女であるリコが、あさましい感情に溺れてしまう。
「みらい……」
 両手を彼女の背中に回して、痺れた腰をなんとか持ち上げる。だが、金ダライのプールに満
ちる魔法除去薬のヌメリのせいでバランスを崩し、どさっ、とみらいのカラダにぶつかってしま
う。
「んっ」
 と、自分と同じくらいの体重を受けとめるみらい。金ダライのプールに、ぺたんっ、と女の子座
りになって、じゃれ付いてくる中型犬の背をヨシヨシと撫でるみたいに、リコをなだめる。
「ほら、リコ、あわてなくても ――― あっ…」
 がっつくように肌と肌をくっつけ合わせようとするリコに、みらいが微笑みを浮かべたまま、微
かにカラダをたじろがせた。
 理性が霞んだ瞳で、みらいの目を見つめるリコ。彼女のあどけない裸身、その柔らかな肌
に、妙になまめかしい雰囲気が匂い立ちつつあった。

 両脚は、やんわりとした正座のカタチに。ただ、左右のひざの間は広く、みらいの右ひざをそ
の間深くへといざなっている。尻をわずかに浮かせ、前方に軽く傾いた上半身を、みらいのカラ
ダに預けてさせてもらう。
「いっぱいヌリヌリさせてね、みらい」
 言葉と共に、みらいの首筋にこぼれた吐息は熱い。
 薬液でぬめった胸の小さなふくらみを、『ふにっ…』とみらいの胸に密着させて、ほっそりした
カラダを揺すり始める。
 胸先の敏感な突起が、柔らかな肌にこすれて気持ちいい。
 愛しい相手の肌で擦りあげる乳頭が、甘美な痺れにうずいてくる。
「あああ……、ああっ、みらいのカラダ…好き」
 背筋をしなやかに弓反らせて、下から上へ肌をなぞり上げる動き。
 くにゅっ…と下を向いた乳首が、みらいの肌を滑っていく。……この次は反対の動きだ。密着
させた上半身は、キュッとこわばった乳首でみらいのカラダをなぞりながら滑り落ちる。
 両足の甲と両ひざを支えに、リコの小ぶりで可愛らしい尻が上下を繰り返す。
「みらい、胸の先っぽが……気持ちよくて変になってる……」
 喘ぐ。熱い息がみらいの肩にこぼれた。
「んんっ…、だめ、はぁっ、くすぐったくて……気持ちいいの」
「ふふっ、リコは本当にかわいいね」
「なによ、ふふっ…、みらいのほうが…んっ、かわいいんだから」
 リコが裸身を上下に動かして、甘い痺れの響く乳首を、みらいのしっとりとした肌で何度も擦
りあげた。快感に酔いしれる悦びを知った少女のカラダは、胸の先っぽを淫らなシアワセで溶
かしながら、歓喜の身震いを全身に行き渡らせる。
 ――― ぶるっ…ぶる…っ。
「はあぁ……だめっ、先っぽが……あっ、溶け…ちゃ……」
 みらいの裸身に思いっきり押し付けたカラダを深く下げ、そして次に、魔法除去薬のヌメリを
潤滑油にして一気に上へ滑らせる。まだ幼くも、充分に感度の高まった乳頭が激しく快感に擦
れて、リコが泣き声のような喘ぎを洩らした。
「ひぐっ…うぅぅっ……、ああっ、みらい…、くっ…、胸…気持ちよすぎて……ふあぁっ」
 全身がわななく。
 興奮しすぎて、ツンと弾けそうなほどに敏感になった乳首が、にゅるぅっ、と愛しい相手の肌を
すべってゆく。固くなった突起を、柔らかな肌の張りが押し返してくる感触 ――― 胸先がゾク
ゾクとうずいて気持ちいい。
「ああっ、リコ……、ふふっ、わたしもさっきから……くすぐったっ…あっ」
 みらいのカラダも、何度も快楽に震えていた。
 欲情を覚えた乳首でヌルヌルと肌を擦られる、そのこそばゆさ。
 なめらかさを増す上下往復の動き。ヌメった液と共にくすぐったく摩擦されている胸のふくらみ
に、十回に一度ぐらいの間隔で、とても繊細に響く快感が生まれる。
 二人の可愛らしい乳頭が、偶然に擦り合わされることで得られる恍惚感。
 いつのまにか涙でぐっしょりと湿っていた両目を静かに閉じ、幼いふくらみの飾る乳突起に意
識を集中させて、リコのカラダの誘導する。
「リコ、もっと少し左……あっ、じゃなくて右、んっ、その辺を……あっ、そこっ」
 すっかり感じやすくなった胸の先端同士が、粘液にまみれた突起を触れ合わせ、こする動き
を加えて淫らに愛撫。キュッと締まった乳首で共有する甘美な痺れ。……たまらない。
 お互いの耳もとに熱い興奮の息をこぼしながら、少女たちが強く抱擁を交わす。
「あんっ…、みらいっ……、さっきよりも、もっと変になっちゃうっ」
「ふふふっ、いいよ、リコ。わたしも一緒に変になってあげる。……んっっ」

 リコの肩に、みらいの涙がポタポタと落ちる。
 彼女のように涙をこぼしはしないが、リコもまた双眸を愛しげに潤ませている。
(みらい……、んっ…)
 あどけない裸身を抱き合わせて、胸の先っぽを卑猥なくすぐったさで酔わせるのに夢中だっ
た。悩ましげな動きで腰を前後に揺すっているコトにも気付かないぐらいに。
 両太ももの間に深く差し入れたみらいの右ひざ ――― そこへ、ほぼ無意識のうちに股間を
すり寄せていた。処女の股間が初めて覚えた性欲のほてりをどう扱えばいいのか分からない
ままに、ただ少しでもそれを鎮めようと、少女のカラダが自然に動く。
「あっ…」
 金ダライのプールを浸す薬液ではなく、自らが分泌した蜜液でぬめらせた股間が、スッ…と
みらいのひざ先をこすった。そんな微かな刺激でも、切ない痺れを腰の奥までもたらしてくる。
 最初に感じたのは、戸惑い。 ――― それが『気持ちいい』になるまで、さほど時間はかから
なかった。
(胸よりも……こっちのほうが変になっちゃいそう…)
 座ったままモゾモゾと両脚を動かして、より深く、みらいの右ひざと股間が接触できるようにす
る。そして、こまやかに尻を前後に揺すって、新たに見つけた気持ちのいい部分をヌルヌルと
刺激する。
「あ゛…あぁぁっ、なに、これ…奥のほうに来ちゃうっ……」
 ゾクッ ――― ゾクッ ――― 。
 陶酔の痺れが、軟らかな処女の粘膜に ――― そして、幼い子宮へと繋がる肉穴に、快感
の味を直接教え込んでくる。
 たまらない。リコの背筋が、びくぅッ、と弓反る。
「うぅぅうぅぅ……はぁあああ〜〜っ、だめっ……ああぁぁっ……」
 気持ちよすぎて、腰使いをとめられない。あさましい姿だと分かってはいるものの……。
 ほそやかな肢体を突き上げる快感。
 みらいの右ひざで、ぬるみを帯びた股間が滑るたび、カラダが快楽に支配されてしまう。逆ら
えない。
(本当にすごいっ、カラダの奥までジンジン突き上げてきちゃう……)
 自分の息の乱れにも気付かず、夢中で腰を動かし、交尾をねだる犬みたいに尻を振る。
 はしたなく蜜のヨダレをこぼしていた秘部の媚肉が、ぬるぬるぬるぬる……と続く淫らな摩擦
によって、ますます熱く蕩けていった。

「ふふっ、ねえ、リーコ…っ、何やってるのかなぁ?」
 感じやすく調教された耳に、甘くささやきかけられる声。
 とっさに答えを恥じらったリコの耳の穴へ、「フゥーっっ」と強めに息が吹きかけられる。
「くひぃっ!」
 耳の内側を撫でるように這ったくすぐったさに、リコが悲鳴。今や魔法除去薬のヌメリで肌を
卑猥にテカらせた裸身を、びくんっ、と喘がせる。耳をいじめられた感覚で、処女の股間が愛
蜜を垂らす。
「ねえ、リコ、可愛がってほしいの…?」
 耳たぶに、ぴとっ…、と触れたくちびるで……。
「たーっぷりと……、ここを可愛がってほしいのかなぁ〜〜?」
 いじわるなささやきが、ちゃんと答えないと狂うまで耳を責める、と脅迫してきた。
「い、嫌、やめて……」
 それは、リコの抵抗心をたやすく折った。
 くちびると舌による執拗な責めを ――― あの耳の奥までおかしくなりそうなこそばゆさを思
い出しただけで、一糸纏わぬカラダに、ぶるるっ…と震えが走る。
(だめっ、たっぷり可愛がられたりなんかしたら……、気持ちよすぎて絶対死んじゃうっ!)
 みらいの脅迫に屈したリコが、しおらしい笑みと共にカラダを離した。
「ここが……気持ちよくって……」
 と、金ダライのプールに尻を着いて、みらいによく見えるように両太ももを大きく開いてみせ
る。
 すべすべした恥丘を這うアンダーヘアは、産毛のようにうっすらとしていて、無いも同然だ。そ
んな子供っぽい処女の股間だが、無垢な秘貝の割れ目は、淫らな粘液でぬめって熱を帯びて
いる。みらいの視線を感じると、さらに熱く、そして気持ちよくうずいてきた。
 ――― いけないことを考えて、胸をドキドキと高鳴らせる。
 ガマンできなかった。
「みらい、ここを……あなたの指で可愛がってちょうだい」
 みらいの右手を優しく引いて、自分の股間へと導く。彼女の瞳の奥には、好奇心と興奮が混
じりあった微笑み。なんだか、イジワルなコトを仕掛けてきそう……。
 触れられる前からゾクゾクしてきた ――― 
「ンッ…」
 と、喘いでまぶたを閉じる。
 大切な相手のほっそりした指の先が、つっ…と、柔らかな恥肉を這った。瞬間、皮膚の下が
甘やかに感電する。恥骨にジワッと痺れが沁み込んでくるような快感。声が抑えられない。
「あぁっ…、うっっ、すごい、これ……、さっきより、いいっ」
 快感を知ったばかりの幼い恥部から、ぞぞぞッ ――― と、腰の奥深くまで貫いてくるヨロコビ
の感覚。みらいの指の動きはまだ小さく、ゆっくりと秘貝の割れ目をなぞるように単純に往復し
ているだけ。こそばゆくて、どこかじれったい。しかし、みらいの右ひざに擦り付けていた時より
も、鋭敏に響いてくる。
「はぁっ、はぁっ、うぅぅ…、みらいの指……いいっ、くぅ、あぁぁ…っ」
 顔を上気させて、荒く息をつくリコ。
 みらいの手首を押さえてはいるが、彼女の指の動きをとめるつもりは無い。いじるに任せた
ままだ。
「ねえねえ、リコ、どう?」
 秘部をいらう指の動きは、まだ単純な往復の域を出ないが、柔らかな秘貝の割れ目を押さえ
る指のチカラの強弱や、往復させる動きに微妙な緩急を交ぜてきている。
「ふふっ、リコったら、顔が真っ赤だよ?」
 楽しそうに指摘するみらいが、リコのほうへ身を乗り出す。
「ん〜〜、どうしたの? リコ、目に涙溜めて。…泣いちゃう?」
「な、泣くわけないでしょっ」
「ふーん。でも、ここをこうやってスリスリしてあげたら、気持ちよくって泣いちゃうかも」
「やっ…、あっっ、ダメッ、そんなに指…う、動かしたら、はあぁぁっ……だめっ、あぁっ」
「ほらほらぁっ、リコぉ〜、おめめから涙こぼれちゃったぁ」
「泣いてないしっ、あああっ、ホントに泣いてなんか……ひぁっ、ダメッ、それ、駄目ぇっっ!」
 泣き声を上げて、ビクビクッ!と下腹部を痙攣させるリコ。
 処女の性器を酔わせる快感の響きは、秘貝の内側の膣粘膜を卑猥に刺激。……強制的に
愛液を分泌させる。それと同時に、初めて他人の指で媚肉を愛撫される感覚は、リコに尿意の
高まりを覚えさせた。
「あ…、みらいっ、もっと……指っ、ゆっくり……」
「ん、いいよ」
 くちゅっ…と秘貝の口を割っていた中指の先端が、ゆっくりと時間をかけて、粘蜜にまみれた
恥裂を優しくなぞるように上下往復。たまに、くりっ…くりっ…と指が左右にねじられる。
「うううー…、はぁっ、あっ…、はぁっ、はぁっ…」
 乱れた呼吸は熱っぽく、表情は非常に悩ましげだ。快感の波に理性は溺れ、断続的に高ま
る尿意に羞恥を感じている。
(みらい……)
 彼女の指の動きが気持ちよすぎて、腰の奥まで甘美にとろけている。もう立ち上がることすら
出来なさそうだ。
 優しく処女肉を愛でる指の動きを止めることなく、みらいがジッと視線を重ねて、顔を近づけ
てきた。リコの胸の中で、心臓が嬉しそうに脈拍の速度を上げる。
 みらいのくちびるは、一瞬、ためらうように震えて、それでもハッキリと言葉を口にした。

「 ――― リコ、本当はね、さっきからもうほとんど魔法が解けてきてるの」

 お別れの時 ――― 。
 そう感じたリコが、みらいに愛しく微笑みかけた。
「ソックリリーに戻るのね、みらい」
「ううん、戻らない」
「えっ?」
「……っていうか、戻れない。わたし、本物の朝日奈みらいだから」

 ――― リコの思考がほぼ真っ白になった。
 しかし、こんな状態でも彼女の優秀な脳細胞は、瞬時に無数の小さな記憶の歯車を正しく噛
み合わせ、自分のミスを理解した。
 
 ――― 『わっ、リコ、わたしにも魔法かかってるってば!』 ―――

(……あの時、本物のみらいが、ソックリリーの変身したみらいに組み付いてるところへ、あせ
ったわたしが強引に魔法をかけて……それも上手くいかなくて、どんどん変な方向に……)
 
 結果、まったく同じ姿の二人のうち、
 ソックリリーの変身した『みらい』のほうは、自身を本物のみらいだと思い込み、
 みらい本人は、ヘンテコなみらいもどきの人格になってしまって、rリコを含む全員が彼女をソ
ックリリーが変身したほうの『みらい』だと思い込んでしまっていたのだ。

(じゃ…じゃあ、今、わたし、恥ずかしい所を本物のみらいにさわられて……)
 頭が ――― 思考が ――― 混乱する。
 それとは裏腹に、リコのカラダはシンプルに反応した。
 本物のみらいの指だと分かった途端、優しく愛撫されている処女の秘貝の感度は、数倍に跳
ね上がった。わずかに指を動かされただけで、狂いそうなほどの快感が膣肉に響いてくる。
「やっ……待ってっ、あっ、だめっ、指っ……あっ! 何、これっ……ふあ゛ああッッ!」
 一気に突き上げてきた恍惚感に、13歳の無垢な膣襞が、びくっ!びくっ!と激しく収縮。同
時に腰を痙攣させながら、『ビュッ! ビューッ!』と秘貝の割れ目より潮を噴き上げた。