“ It's Magical Show Time ! ” 07


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「待ってね、リコ。用意するから」
 すぼめたくちびるから、トロリ…と唾液の塊が垂れ落ちる。なだらかすぎる胸の曲線をかすめ
るように落ちてゆくそれを、みらいの手の平がすくって、あどけない乳房にごしごしとなすりつけ
る。
 ――― 洗っているのだ、胸に塗られた魔法除去薬を。
 口にしたところで成分的に問題はないが、みらいはそれを知らないし、知っていても一応はキ
レイにしておこうと思うだろう。
 数回に分けて唾液を胸にこぼし、胸のふくらみを拭き終えたみらいが、リコに微笑みを向け
た。
「いいよ。おいで、リコ」
「ハイ、お母さま」

 ――― 『いい? 今からリコは、わたしの赤ちゃんだよ。元気に成長するためにも、おっぱい
を吸って、たくさんミルクを飲まないとね』

 クリトリスいじりをやめる代わりに提示された条件が、これだった。
 授乳行為に母性の疼きでも感じているのか、それとも乳首をしゃぶり回される純粋な快感を
期待しているのか。みらいの顔が可愛らしく上気している。
 リコの顔も、また……。
 このいたいけな胸のふくらみを独り占めして、好きなだけ甘えられるのだと思うと……。
「……お母さま」
 もう一度、その言葉を口にして、みらいの胸に顔を寄せた。
 つつましげな乳輪の真ん中で、なめらかに尖った薄桜色の突起。敏感な胸先は、リコの息を
感じただけでビクビクと震えてしまいそう。リコのくちびるが、チュッ、と先っぽで音を鳴らす。
「うっ…! ん、リコ」
 愛娘の名を呼ぶみたいに感情を込めて。
 はむっ、とくちびるで柔らかく胸の先端をついばまれると、『ぶるるるっ…』と背筋に冷たい水
滴でも垂らされたかのように、子供っぽいカラダ付きを震わせた。
「あああ゛あ゛ぁぁ……」
 胸に吸いつくリコの頭を見おろしながら、みらいが切なそうな声をこぼす。
 可憐な乳首にくちびるをそっと触れさせたまま、幼い胸のふくらみを愛でるようにゆっくり顔を
左右に振るリコ。じれったくなっている少女をさらにじらすように、「ちゅっ」と甘い音を立てるキ
スも、微かに口から覗かせた舌先で乳首をなぞり上げるのも、最小限に留める。
「ンッ、はぁ…んっ、んっ、リコ、ちゃんとミルク飲まないと……あっ、はぁっ」
 みらいがしゃべろうとすると、わざと意地悪して「ちゅちゅちゅっ…」と、あどけない乳首を小刻
みに吸いしゃぶってくる。その甘い吸引の刺激に、感じやすい胸の先っぽを痺れさせてしまっ
たみらいが、リコの背中を両手で抱き寄せる。
(ああっ、リコぉぉ〜)
 ぶるっ…ぶるっ……。
 汗ばむ肌の下を這う、恍惚の微痙攣。それが時折、びくんっ、とい強い震えに化ける。じらさ
れたまま弄ばれている乳首が、より敏感になってきた。……こういう風にいじめられるのは意
外と好きなのかもしれない。真っ赤になったみらいの顔は、とても気持ちよさそうだ。
「リ…リコ、もお、イケナイ赤ちゃんなんだからぁ」
「そう?」
 クスクスと笑ったリコが、くちびるを乳房のなだらかなふくらみに沿ってスーッと滑らせ、下唇
にツンとした突起の感触が触れたところで、口を開いた。そして、かぷっ、と乳首を甘噛み。
「……ひっっ」
 と、喘いだみらいが全身をヒクヒクとさせる。
 軽くとはいえ、『噛まれる』という官能的な被虐体験は効いた。まだ刺激慣れしていないウブな
乳首に、上下からエナメル質の硬い感触が食い込んでいる。13歳の少女の反応は、怯えの
混じりこんだ強い興奮。……心臓がバクバクと高鳴る。
「リコっ、ひっ…、わたし、今、すごいコトされてるっ」
 感度の高まった乳頭をキュッと挟みこむ歯の硬さ。指でつままれるよりも、ずっとゾクゾクす
る。
 乳首を歯の先でくわえたまま、リコが微かにあごを動かしてきた。
 ゆっくりとしたペースで、優しい咀嚼。
 ――― 胸の先っぽがムズムズと気持ちよくて、たまらない。

「リコ、すごいよ、これ……。あぁ、リコに本当にミルクを飲ませてあげられたらいいのに……」
 淫らな溜め息をこぼしながら、リコの背中を撫でる。彼女の口で搾られるみたいに母乳を吸
われる感覚を想像すると、腰の奥の部分、指では届かない場所が熱くとろける。
(腰の奥がまた熱くなって……、そっか、気持ちいいと、ここが反応するんだ)
 ほっそりしたカラダを、ぶるっっ…、と大きく震わせて、みらいが喘いだ。
「あっ、リコ、わたし……ああっ、リコっ、すごいよぉっ、リコぉーっ」
 リコの頭が何度も小さく左右に振られる。硬い歯の感触を、敏感な乳首にこすり付けている
のだ。やがて、そこに上下の動きも加わる。硬い歯の感触で、乳首を優しく擦り転がされる。
「リコ、やだっ、それ……先っぽ変になっちゃう……」
 乳頭がむずがゆくて、同時に甘く痺れる快感がこらえられなくて。 ――― 歯の感触が離れ、
代わりにくちびるの柔らかな締め付け。そして、「ちゅう゛ううぅぅっ」と、きつく搾り上げるような吸
引。
「ひあっ…あっ、あっ、あああっ……あ゛ああっ!」
 胸の先っぽを強く吸いしゃぶられて、みらいが裸身をビクビク震わせながら喘いだ。
 追い打ちをかけるみたいに、なめらかに尖る乳頭に「ちゅっ…ちゅちゅっ…」と、くすぐったくし
ゃぶり付く音が鳴り響く。かろうじて耐えていた少女の上体が、がくっ、と折れた。すっかり感じ
てしまっている乳首を、淫らな刺激で甘やかに狂わせられて、我慢が出来ようはずもない。
「だ、だめっ、気持ちよすぎて……、もう頭の中グシャグシャになって……あ、ああ」
 ……気持ちよすぎて、みらいの表情(カオ)が泣き崩れてしまう。
 反対側の胸の乳首 ――― 指先でクニクニクニクニ…と、いじり転がしていたほうへリコの口
が移る。快感のヨロコビに溺れている乳首を甘えるみたいにくちびるで咥え、優しく吸う。
 敏感な乳突起で感じる柔らかな締め付け。
 肉体的な悦びと、母性を刺激される喜びが、みらいの小さな胸先で混じり合って、溶け合う。
「あっ、あっ…、わたしの……わたしのリコっ……リコっ、ああぁ」
 熱に浮かされているかのように、みらいの声がこぼれる。
 ちろちろっ、とこそばゆく乳頭の先を舐めたリコが、軽く口を離して、上目遣いでみらいの泣き
顔を仰いだ。
「娘におっぱいをしゃぶられただけで降参なの? だらしないわね。母親失格よ、みらい」
 リコのくちびるに、ぽたっ…と、涙の粒が落ちてきた。思わず舌で舐め取る。
 おいしい。
「 ――― ふふっ、みらいがちゃーんとわたしのお母さまになれるよう、魔法界にいる間は毎晩
じっくりと躾けてあげるわ。こうやって……」

 ちゅちゅちゅちゅっ…、ちゅっ、……ちゅっ、ちゅちゅっ ――― ぢゅううぅっっ、
 ぢゅっ……ちゅちゅちゅっ…、ちゅちゅちゅっ…、ぢゅっっ、ちゅちゅっ……ぢゅううッッ。

 まだ幼い乳首を甘く小刻みに吸う音に、母乳を搾るための強い吸引音をリズミカルに交ぜな
がら、快感を募らせた胸先を休む事なく責め立てる。
 もう一方の唾液でヌルヌルになった乳首は、うっすらと色付く乳輪ごとつまみ上げて、何度も
優しく(時には少し荒っぽく)引っぱった。毎回わずか数秒も持たずに、ニュルっとすっぽ抜けて
しまうがかまわない。そのすっぽ抜ける感覚が、少女の敏感な胸先を淫らにうずかせる。
「あああっ……あぁぁっ、いいのっ、わたしのおっぱい、リコの好きな時に、好きなだけ……っ」
 左右の胸先が、別々の快感で堕とされていく。
 リコの頭を両腕で抱き包んだみらいが、ほそっこい上半身を、がくっ…がくっ…と揺らしつつ
喘ぎ悶えた。腰の奥に沸く淫らな悦びが止まらない。リコが愛しい。もっとリコに愛されたい。
「あああ、駄目、ああぁ、リコぉ…、ンッ…、あぁぁ、あっ、 ――― ひッッ、今の激し…っっ」
 イヤイヤをするみたいに、みらいの頭が左右に振られる。
 胸の先っぽが、快感の微電流でジリジリと感電させられているみたいだ。
「ああああーーーーっっっ」
 ほそい両腕や背中の下が、ぶるっ…ぶるっ…ぶるっ…と痙攣する。みらいが、ますます強くリ
コの頭を抱きしめる。自分がどうなってしまうのか分からなくて、こわい。 ――― でも、それ以
上に気持ちいい。
 リコのくちびるが、あどけない乳房の先端から離れる。口から覗く舌先と、舐め洗われたばか
りの乳頭を唾液の糸が繋ぐが、それもすぐに途切れる。
 強引にみらいの両腕から這い出た頭が、しっとりと瞳を濡らして、自分の顔のほうへ近づいて
くる。リコの熱い息を思い出しただけでくちびるがこそばゆくて、みらいは目をつむってしまう。
 しかし、くちびるに触れてきたのは、キスのやわらかさではなく、ピッと立てた人差し指。
 きょとんと目を開くみらいに向かって、
「ふふっ、あわてないの」
 と、リコが笑みを浮かべてみせた。そして、みらいに腕のチカラを緩めてもらい、カラダ同士
の距離を少し離す。

「今からわたしのするコトをよく見ててね」
 そう言って右手を伸ばした先は、みらいの股間。
 指先に伝わる、熱くてヌルリとした軟らかな肉の感覚。びくんっ…、と期待するみたいに上気
した顔で身震いする彼女には悪いけれど、目的はそれじゃない。
 熱くとろけた秘所の恥貝を、リコが中指で何度も優しく擦り上げ、13歳の少女が分泌した淫
らな粘蜜を指にこびり付かせる。
 まだリコが何をしようとしているのか、分かっていないのだろう。みらいが、切なそうな視線で
問いかけてきている。リコの潤んだ瞳が、微笑の色を浮かべる。

 そっと自分の口元まで持ち上げた右手 ――― 濡れた中指から漂ってくる淫臭が、リコの鼻
を突く。いい匂いとは呼べないけれど、興奮が高まってしまう。

 みらいによく見えるよう、てらてらと唾液で濡れそぼっている舌を、ぐぐっと精一杯口から突き
出して、中指に触れそうなほど近くで、その先端をチロチロと動かしてみる。
 駄目ッッ ――― という拒絶の色が、みらいの瞳によぎるのが見えた。まるで汚い物を舐めよ
うとしている友だちを咎めるみたいに。けれど、リコの答えは最初から決まっていた。
(いいの、わたし、みらいのなら平気だし)
 ……中指に舌先を這わせる。
 朝日奈みらいという少女の、生々しい味。彼女の見ている前で、それをとても淫らな気分で味
わう。いやらしい行為に身を堕とした姿を見られるのは、たまらなく背徳的だった。
(んっ、ああ…、みらい……、こんなわたしをジッと見て……!)
 みらいを見つめ返す瞳が涙で曇る。
 恥ずかしくて、情けなくて、それでも興奮してしまうのが、これほど気持ちいいなんて ――
― 。
 リコは、自分の中指を何度も舐め上げた。
 もしかして、みらいに心の中で侮蔑されているかも……と思うと、背筋がゾクゾク震えた。
 どこを舐めても、みらいの味なんてしないというのに、まだ美味しそうに……いとおしそうに舐
め続ける。みらいと視線を合わせたまま、唾液にまみれた舌先で、中指の付け根から指先ま
でをねっとりと一舐め。
(みらい…、みらいっ、わたしをもっとよく見て……!)
 羞恥を覚えれば覚えるほど秘所が熱く沸いて、愛液を分泌する速度が上がってしまう。

 さらに中指を舐めようとして……、ようやく、みらいの様子に気付いた。
 まるで、ご馳走を前におあずけを食らった可愛い子犬だ。
(ああ、そうなのね、みらいも……)
 右手を ――― 唾液で綺麗に舐め洗った中指を、自分の秘所に這わせる。たっぷりと濡れそ
ぼっていて、量は十分だった。淫らな軟貝の口に沿って、ゆっくりと下から上に中指を滑らせ
て、こびり付いた粘蜜をすくい取る。
「みらい…」
 股間から離した右手を、みらいの顔の前まで持っていく。みらいが一瞬目をつむって、わず
かに鼻を突き出した。リコの淫らなニオイを嗅いでおきたかったのだろう。
 リコの左手の指が、みらいの上唇をムニッとめくった。
「んんぅ…っ」
「ふふっ、歯磨きしてあげるわ」
 突然の事で、驚きの声すら上手く上げられないみらいに、リコが意地悪く微笑んだ。
 つややかで健康的な歯ぐきと、まぶしいほどに白い歯。 ――― それらを愛液のまとわり付
いた中指でゴシゴシとこすり上げていく。
「んっ…んっ、ふっ……うっ、んっ…うっ…」
 辱めを受けている不自由な口で喘ぐ。
 リコに為されるがまま、みらいは人形のようにおとなしくしているけれど、熱くなった肌の下
は、相変わらずムズムズと淫らな快感に犯されているらしい。
 リコの右手が、みらいの口と自分の股間を往復。猥褻な蜜の味を、上の奥歯の後ろにまで丁
寧に塗りこんだあとは、下唇をめくって、またゴシゴシと粘っこい蜜を歯や歯ぐきになすり付け
ていった。
 みらいは、興奮で熱くしたカラダを小さく何度も身震いさせた。
(口の中……、リコのニオイでいっぱいになってきた)
 いったん口から抜かれた中指が、しばらくして新たな愛液をまとわりつかせて、みらいの歯と
歯ぐきをゴシゴシと磨いてきた。
 ――― ゾクッ…。
 清浄な口内を、リコの股間の分泌液で穢(けが)されていく。でも、それが嬉しかった。
(こんなのひどいよ、リコ。……だけど、わたしのカラダ、めちゃくちゃ熱くなってよろこんでる)

 上下の歯を越えて入ってきた指が、粘蜜を舌になすり付けてきた。
 腰の奥が『ブルブルッ…』と歓喜で痺れる。
 肉欲的な愛し方 ――― みらいの知らない愛し方。カラダが逆らえない。いくらでも求めてしま
う。
 ほしい。もっとほしい。
 唾液と愛液でヌルヌルになった舌を、リコが親指と人差し指で、ぐっ、とつまむ。
「ねえ、みらい、わたしの味、ちゃーんと覚えた?」
 人差し指をスリスリ動かして舌の表面を撫でながら、みらいの瞳を覗きこむ。
 彼女が不自由な口で「うぅ」と肯定するのを見届けてから指を離し、代わりにくちびるを近づけ
る。
「じゃあ、次は胃袋でも味わわせてあげる」
 軽くすぼめたくちびる。とろぉ…、と粘度のある唾液の塊が、みらいの下唇へとこぼれ落ち
た。
「まだよ、もう一度……」
 とろり、と透明の糸を引きながら垂れていく唾液の塊が、みらいの口へ。
「まだ飲んじゃ駄目よ。ゆっくりと、うがいをして……。
 そう、口の中にある『わたしの味』とツバをよく混ぜ合わせて ――― ふふっ、だーめ。もっと丁
寧にうがいをしてから。こら、目を閉じないの」
 くちゅくちゅとうがいをしている彼女と見つめ合う。リコの愛液と唾液のミックスを口に含んで、
表情が幸せそうにとろけている。
「いいわよ、みらい。その顔で……ゆっくり飲みなさい」
 言われた通りに、みらいはリコを見つめたまま口に含んだ猥褻な液体を飲み下す。……が、
粘っこさが喉に引っかかって残るような感触に、少し苦しげに眉をひそめた。
 すぐにリコがくちびるを重ねて、口内にあふれさせた唾液を、みらいの口の中へ流し込む。
(リコのツバ……リコのツバ……リコのツバ……)
 顔を上気させたみらいが、夢中になって喉を鳴らした。
 リコの口から分泌された液が体内に入ってくる。それがいやらしくて、たまらない興奮を覚え
る。自然と腰がモゾモゾと、何かを欲しがっているかのように動いてしまう。